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大阪新世界 (2) 串カツ&ホルモン

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この新世界で最近顕著に現れた変化の一つとして、「串カツ屋」の乱立現象が見受けられる。
元々、新世界自体は西成の労働者といった低所得層の庶民を対象とした歓楽街で、そこで出されるグルメも、やはり庶民向けで安く腹いっぱい食べられる事を主眼に置いた店舗が多い。
新世界
だから、簡単かつお安い料理の代表格が「串カツ」ということになる。食材をそのまま揚げれば済む訳だから手軽で手間が掛からない。より多くの労働者に安く食材を提供するには合理的な料理なのだ。


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観光地化された一画とは対照的に、こうした素朴なうどん屋が、大量に店を構えている。
ホルモンうどんの店
そして串カツと並んで特徴的なのが「ホルモン」。本来なら「放るもん」と言われ捨てる部位である牛の内臓を料理に使うのだ。これも安価ながら栄養価が高い食材であり大阪庶民のソウルフードとしては欠かせない。ホルモン料理には「ホルモンうどん」や「どて煮」などがある。
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「ホルモンうどん」で長らくジャンジャン横丁入口で暖簾を出している「丸徳」に入る。
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一杯450円のホルモンうどんは濃厚なだしに入ったうどんとホルモンの旨みが、一癖あって面白い。
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ホルモンうどん以外には泡盛や海ぶどう、チラガースモークなどなど、沖縄チックな居酒屋でもあり、そしてやたら店内が汚いので、ジャンジャン横丁入口という絶好のロケーションにも関わらず観光客がみんな避けて店に入ろうとしないというところが特徴。みんな上っ面だけしか街を見てないよな。けしからん。
ちなみに丸徳のすぐ左隣も同じくホルモンやら泡盛やらを出す居酒屋だが、これは姉妹店なのだろうか。
串カツ戦争
しかし最近新世界界隈に乱立気味の新興串カツ屋は、わざとド派手な外観を見せつけ「コテコテ感」を過剰に演出しまくっていて、いささか食傷気味にも思えるのだ。
そんな「コテコテ」串カツ屋を集めて写真展にしてみましょう。
横綱
通天閣を正面に、新世界の一等地で角地に面する「横綱」がコテコテ度ナンバーワン。
ビリケン
黄金色の輝く通天閣の守り神「ビリケン」の存在感も他の店とは違う風格が漂う。
言わぬが花
こういうのは、言わぬが花と思うんですが、あえて言っちゃうのが大阪的なんですね。
朝日
原色多用系コテコテ物件「朝日」。
黄色と赤をふんだんに使っているところは、まるでスーパー玉出のそれみたいだ。
大阪はやっぱりホルモンでっせ
食傷気味なフレーズの数々も見逃せない。
新世界にはまだまだ数え切れないくらい串カツ屋が乱立している。もう面倒なのでコメントは省略。
やまと屋・大西屋
「やまと屋」「大西屋」。
大西屋
もう一軒「大西屋」。
新世界串や
「新世界串や」。
串かつじゃんじゃん
串かつじゃんじゃん」。
エビス
「ヱビス」。
鶴亀家
「鶴亀家」。
壱番
「壱番」。
串カツ戦争勃発
さて、目立つ所の店はこんなもんですが、貴方ならどこで食べます?
ぶっちゃけてどれも真新しくて小奇麗で、それでいて店員もマニュアル応対で、なんだか物足りません。無難に済ませたいならそれでいいけど、やっぱりそれでは「新世界」を堪能したことにはならない。
だから、少しだけ裏の路地に入ってみよう。
路地裏の店が正解
同じ「串カツ」を食べるんなら、ジャンジャン横丁の中とか、裏路地の、小汚くって匂いのきつそうな、西成のオッサンが飲んだくれているような店に入れば間違いないだろう。ここはひとつ、野良猫になったつもりで、新世界を徘徊してみよう。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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