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大阪市無駄物件図鑑「大阪市環境局舞洲工場」

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大阪オリンピックの舞台となるはずだった、此花区北港の人工島「舞洲」の入口にそびえる奇怪な建物。
ラブホテルだとしても場違いであり豪華すぎる。
なんとその建物の正体は大阪市環境局の「ゴミ処理場」なのである。
あれはなんだ!USJか!(←違う)
北港の対岸のUSJや南港あたりからでもその気狂いしたかのような異界の建築物が見える。圧倒的存在感。
その建物をUSJと勘違いして訪れる観光客もいるくらいの勢いだ。


実はゴミ処理場でした
このゴミ処理場は、芸術の都ウィーンにおける世界的芸術家「フリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサー氏」の設計で作られた芸術作品なのだ。
舞洲工場の説明
舞洲工場の説明が書かれたプレートがご丁寧に設置されている。
大阪市環境事業局舞洲工場
「大阪市環境事業局舞洲工場」
大阪市環境事業局は2007年4月1日から組織再編で都市環境局と統合され、環境局に名称変更されている。
舞洲工場全景
改めてその場に立ってみると、その巨大さとヨーロッパ芸術家の作り上げた世界にただ圧倒される。細部に至るまで全く手抜きなし。ある意味では日本の建築物としては希少価値が非常に高い。だから、写真を撮りに訪れる人が多い。
間抜けなのが、それだけ贅の限りを尽くして建てられた施設の正体がただのゴミ処理場だということ。
舞洲工場の表玄関
舞洲工場の表玄関。
見学は事前予約が必要
この施設、誰でもふらっと入って行ける訳ではなく、見学は環境局宛に事前の電話予約が必要で、それも祝祭日を除いた平日・土曜しか入場できない。この日は祝日だったので正面玄関は閉鎖されていた。
なるべく団体見学でしか受付をやらないらしいので個人が見学できる機会などほとんどないだろうな。
玄関
そして外観のドハデさだけではなく内部にも手を抜いていない。舞洲工場には最新の高性能焼却炉が据え付けられていて、ダイオキシンも発生させる隙を与えぬ超高熱で不燃物も可燃物も無差別焼却。
舞洲工場の焼却能力は1日に900トン。粗大ゴミの破砕設備も備えられている。
こう見えてもやっぱりゴミ処理場です
大阪市内では未だにほとんどの地域でゴミの分別が行われていない。
他地域から大阪に引っ越した人々がびっくりする大阪のゴミ出し事情なのである。
厳密には分別回収が行われている地域もあるのだが、モデル地区的にごく一部で行われているだけの話で、実質的には全然ゴミ分別が浸透していない。黒いゴミ袋に何を放り込んで捨ててもお咎めなし。大阪市は横着者にはたいそう住みやすい街である。
(※黒いゴミ袋は2008年1月から使用禁止になる予定。)
「束縛されるな、追随するな、定規で引いたものには不信を、直線は胸に抱くな、自由であれ、そうすれば何者にも脅かされぬであろう」
芸術家フンデルトヴァッサーの美学がこの言葉に刻まれている。
公金無駄遣いのことは置いといて、まずは写真を見ながらウィーンに行った気になってフンデルトヴァッサーの世界を思う存分堪能してください(笑)
巨大な煙突
壁
開放緑地
なぜかムクゲ
このゴミ処理場はフンデルトヴァッサーが生涯を閉じた翌年に竣工した。
つまり彼の日本国内における最期の遺作なのである。
それでもゴミ処理場です
こう見えても、やっぱりゴミ処理場なのだ。ひっきりなしに収集車が出入りしている。
これだけの巨大な舞洲工場がゴミ収集を担当する地域は、此花区と福島区だけ。
みおつくし
極彩色の芸術作品の頂上には大阪市章「みおつくし」。
派手で虚飾に満ちた今の大阪市政を象徴するかのようだ。みおつくしならぬ「ごくつぶし」。
さて、これでもうおなかいっぱいと思ったら大間違いである。さらに向かいにはフンデルトヴァッサー氏の芸術作品第二号が存在する。
フンデルトヴァッサー作品第二号(笑)
同じく大阪市環境局の舞洲スラッジセンター(汚泥集中処理場)。なんとあの建物は総事業費800億円らしい。
夜間はライトアップされます
ちなみに夜間はこんな感じで建物全体がライトアップされる。
参考記事
大阪市環境局|舞洲工場の見学受付について
フンデルトヴァッサーワールド
人と自然:ある芸術家の理想と挑戦 フンデルトヴァッサー展 | 京都国立近代美術館
フリーデンスライヒ・フンダートヴァッサー – Wikipedia

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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