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高度経済成長期の勢いを感じさせる前衛的デザインのレトロ大型団地「公団住吉団地」がイカす

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広大な面積を誇る大阪市内、高度経済成長期にこの大阪という街には労働力として地方から大勢の人々が移り住み、それぞれ生活を営む為の団地が各所に建造された。その中でもとりわけ存在を知られているのが「住吉団地」という大型団地である。

大阪市住之江区 粉浜

その住吉団地とやらを見ようという事でやってきた訳だが、最寄り駅は南海本線の粉浜駅もしくは住吉大社駅である。国道26号沿いにご立派な高層団地群が姿を現すのですぐに分かるはず。住吉団地とは言うけど住所を見たら「住之江区粉浜西」だった。まあ、昔は住吉区の一部でしたからね…

大阪市住之江区 粉浜

昭和43~44(1968~69)年に建設され、高度経済成長期に最新鋭の建設技術と個性的な華々しく登場した大型団地…というのが当初の住吉団地である。大阪市内、まさに団地の坩堝でありますが、こちらは市営とか府営ではなく公団住宅となっております。以前は工場跡地だったそうですよ。

大阪市住之江区 粉浜

団地入口にある住吉団地内の見取り図。なぜか建物だけ石で立体的に表現されていて地味に個性を放っている訳だが、1~11号棟まであって、5号棟は集会場や事務所になっているので実質10棟。世帯数は約1200戸となかなかのマンモス団地。

大阪市住之江区 粉浜

団地の東側、国道26号沿いは「住吉団地ショッピングセンター」というちょっとした商店街になっている。

大阪市住之江区 粉浜

2号棟と3号棟の下にへばりつくように連なる商店群。個人経営の飲食店とか喫茶店とかが中心ですかね。団地の端には近商ストアという地元のスーパーもあり、ちょっと歩けば粉浜商店街なんかもあって、住吉団地だけあって住み良しな印象。よかったですね。

大阪市住之江区 粉浜

たまたまふらりと訪れたら正月休みの最中で殆ど開いてませんでしたけどね。ちなみに最寄り駅は南海本線の粉浜駅か住吉大社駅だが、地下鉄四つ橋線の玉出駅などにもチャリンコで行ける範囲となっているし、市バスの停留所もあるので、非常にアクセス至便である。

大阪市住之江区 粉浜

特に2・3・8・9・10号棟の5棟は今どきで言うタワーマンション的な佇まい。上から見るとギザギザの四角形が通りに対して斜め45度で面している。採光性を考えるとなかなか機能的なデザインではないでしょうかね。

大阪市住之江区 粉浜

一方で1・4・6・7・11号棟の5棟は一直線上に住居が配置された従来型のデザイン。団地の中央の広場に各住居のベランダが一斉に向いていて、広場から団地を見上げると生活感が感じられる。今どきのプライベート性の高いタワーマンションでは感じられない情緒がある。

大阪市住之江区 粉浜

この住吉団地、完成当初は高級団地扱いで、それなりに収入のある世帯でなければ住む事が出来なかったというが、時代と共に住民も大衆化が進み、老朽化した今となってはお家賃もお手頃、団地の広場にビンボー臭い格好のおっさんが酒をあおりながら一人で日向ぼっこをしていたり、大阪的な光景が眺められる。

大阪市住之江区 粉浜

一見独特なバルコニーの形状はご近所にある住吉大社にみられる建築様式「住吉造」をオマージュしたものだと聞きましたが、その事もこの団地が個性を放っている理由の一つなのかも知れん。

大阪市住之江区 粉浜

そしてこれらの団地棟は一階部分がピロティになっていて、チャリンコ使用率が高い場所柄かどこもかしこも住民の自転車置き場になっているのが特徴。

大阪市住之江区 粉浜

天井を見上げたところにぶら下がる円筒形の謎のデザインなんかも地味に昭和の高度経済成長期を感じさせるセンス。そもそも大阪万博が開催される直前にこの団地が建設された訳で。

大阪市住之江区 粉浜

しかし団地のデザインやら何やらを観察していると、しきりに視界に飛び込んでくるこれらの看板がどうにも気になって…「シンナーあそびで心はゆがむ、身はすたる UR都市機構」…何なんすかこれ…

大阪市住之江区 粉浜

こういう光景も団地ならではのものに思えますが、こんな看板が団地内に多数置かれているという事は、やはり住民の中には非行少年も多い事の裏付けなのかも知れんですね。

大阪市住之江区 粉浜

「するな!!させるな 夜あそび、外泊 住之江警察署」…トリノオリンピックにも出場した世界的選手今井メロさんのご出身もこちら住之江区ですので、住環境のワイルドさを肌で実感して頂ける事請け合いです。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。
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