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三宮高架下「文明堂薬局」 双頭鹿の剥製

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新年早々久方ぶりに関西に里帰りをした、そのついでに神戸にやってきた。以前からどうしても神戸の元町高架下商店街を訪れたかった。そういえば我が大阪DEEP案内ではこれまで大阪府内ばかりで神戸や京都は殆ど扱っていなかった。

JR三ノ宮駅を降りて高架下沿いに元町方面に歩くと、ずらりと高架下商店街が続いている風景に出くわす。神戸も非常に商店街が豊富な街だが、高架下を有効活用しまくる傾向が強いのは神戸の特徴かも知れない。
神戸の街が戦災を経て、さらには震災の揺れにも耐え抜きいち早く街が再興したのは元町の高架下商店街からであった。JRの高架が強靭で倒壊を免れたからであろう。



三ノ宮駅側は繁華街となっているため、細い路地ではあるがファッション系の店が立ち並ぶ神戸らしい洒落た高架下商店街となっている。しかし年末年始のためシャッターを下ろしたままの店が多い。

続いて三ノ宮駅側の高架下商店街「ピアザKobe」を抜ける。年末年始はやけに冷え込みがきつく容赦ない「六甲おろし」に根負けしてしまい帽子や防寒具を思わず衝動買いしてしまった。

洒落たファッションショップばかりが並ぶピアザKobeの一角に一箇所だけ酷く場違いな薬局の存在がある。文明堂薬局である。

その薬局のあまりに怪しげな店構え…ファッションの街、新しいもの好きな神戸っ子からすると真逆の存在。表に出されている売り物が既にホコリを被って凄まじい外観である。

しかしこの薬局で何よりも目を引く存在が表のショーケースの上に乗せられているミステリアスな「双頭の鹿の剥製」である。かれこれ40年以上はこの薬局の看板キャラクターになっているそうだが、その姿は薬局の外観と相まって非常にミステリアスでホラーだ。

最近中国の奇形動物がネタにされるが、こいつもそのテの双頭動物だろうか。
ネット上の情報では鹿だとか山羊だとか牛だとか色々言われているが、念のため暇そうに座っている店主に「この剥製は何の生き物ですか」と聞いたら「知らない」と言われてしまった(笑)
まあ、多分鹿だろう。

双頭鹿の頭の上に置かれた紙には「神戸元町ガード下の世界遺産 今なら許可無く撮影してもOK もちろん無料です。お得になっております ただし…(お考え下さい)」
店主が書いたものであろうか。意味深すぎる。ちなみに携帯の写メでこの剥製を撮って保存しておくと、何か良い事が起きるという言い伝えもあるらしい。未知の生物は数々の都市伝説をいつしか生み出すものである。そこにあるだけで。

しかし店の雰囲気が異様なのは双頭鹿だけではなく店の至る所に貼られたダンボール片の存在。それぞれ店主が何やら言いたい放題言っているのだ。薬局店主らしい薀蓄に限らず様々な事が書かれていて興味をそそる。
そしてダンボール片の一つ一つは丁寧に角を丸く削られていて店主の無駄なこだわりを感じる。

鹿の剥製は店主曰く「元祖キモカワイイ」とのことだ。ケータイもなかった頃は若者の待ち合わせ場所にもなっていたと書かれている。こんな場所で待ち合わせする時点で相当マニアックすぎる。
本物か偽物かいちいち騒ぐ奴は感性のない奴だとも。見世物小屋で見た、河童のミイラみたいなものだ。未知の世界に思いを馳せるロマンは大人になっても忘れてはならない。

それはいいが、この薬局で目立つのは精力剤ばかりなのである(笑)やっぱり神戸のDEEP薬局はそういうオチだったのか。トノスにヒメロス、あーはいはい。

是非とも文明堂薬局でのお土産には「ビンビン最強セット」をどうぞ(笑)
文明堂とは言ってもカステラ一番・電話は二番、ではない。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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