この記事を人に教える

元町高架下商店街「モトコー」 (1)

この記事を人に教える

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

神戸を代表する観光地・南京町中華街や元町商店街などがある元町駅周辺。観光客や買い物客の流れは一向にそちらの方にばかり集中する訳であるが、大阪DEEP案内はそういった場所には目もくれずJR神戸線の高架下へと進む。

JR元町駅西口の先に続く大規模な高架下ショッピングモールが「モトコー」こと元町高架下商店街である。



駅のすぐ近くに元町高架下商店街の入口が早くも見えてくる。モトコータウン・元町高架下商店街1番街だ。同じ高架下商店街でも三宮寄りにあるオシャレな通りとは全く縁遠い雰囲気だ。

駅に近い側は唐突にペットショップが向かい合っている。その先にある店はやはり神戸らしく若者向けなファッションショップが目立っている。

年末年始だったので閉まっている店が多いため、噂に聞いていた雑多な印象は薄い。隣にはいかにもな焼肉屋の看板もある。人がすれ違うのも遠慮がちな狭い通路がひたすら奥へ奥へと続いている。

少し先へ進むと三宮駅寄りの洗練された雰囲気はどこへやら、怪しげな古本屋や、やはりいかにもな韓流ショップが軒を連ねる。
元町高架下商店街の成り立ちは諸説あるが、「戦後の闇市」説が有力である。上野のアメ横や鶴橋の国際マーケットのような経緯で、終戦後の焼け野原からいち早く立ち上がった店が、雨露をしのげる高架下に好き勝手にバラックを建てた闇市群だった。

続く元町高架2番街からはいよいよ闇市の風情を残す物件がそこかしこに現れる。特に印象強いのが、老夫婦が切り盛りする老舗洋菓子「レンセイ製菓」の店舗だ。


店の横には終戦後からそのまま残るような店の看板やコンクリート塗装が今なお現役。

ずらりと置かれた一斗缶もいやがうえに雰囲気を盛り立てる。神戸と言えばファッションだけではなく洋菓子店の豊富さでも知られているが、さすがにこの店を知る人間はマニアックであろう。個人経営なのでいつまで続けられているのかが気になるところだが。

やはり年末年始なので開いている店が少ないようだが、よく見れば空き店舗も相当数ある。いわゆるオシャレでスイーツでデートコースな神戸からは既に完全に対象外となっている事もあって普段から人通りはまばらだ。

人々から忘れ去られたような場所だけに落書きも酷いのだろうか。至る所にスプレーで汚辱された店舗の壁やシャッターの痛々しい姿が見られる。

それどころか本屋の看板にまで卑猥な落書きを残すド変態がいるのが神戸クオリティ。所詮は痴情の楽園・大阪民国領土である。

しかし元町高架下商店街の本領発揮はまだまだこれからなのである。隣の神戸駅前まで続く「7番街」はまだまだ先である。オシャレな神戸っ子のイメージを容赦なく完全破壊する神戸元町高架下のDEEPワールド。「本気ですか?本気です。」


次のページへ

The following two tabs change content below.
DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
タグクラウドから記事を探す
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

この記事を人に教える

トップへ戻る