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草津駅前の地下に昭和30年代アリ「ばんから横丁」

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JR草津駅東口は人口急増を続ける草津市の玄関口としてそれなりの体裁の駅前風景が広がっている。近鉄百貨店まであったりするのがご立派なのだが、百貨店の向かいに「エルティ932(草津を語呂合わせにした数字 笑)」なる市の第三セクターが運営する複合商業施設がそびえている。

このエルティ932というビル、経営がお役所仕事の第三セクターという事もあって空きテナントだらけで微妙な姿を晒していたのだが、ここの地下にオモロイ空間があるというので見に来た。それが「ばんから横丁」という名の地下飲食街だ。



一歩中に入ると…なんだこりゃ。ビルの地下が昭和30年代になっているぞ。しかもかなり本格的な造りをしている。入ってきた場所を振り返れば映画館の入口になっているし…

この「ばんから横丁」、1999年5月にエルティ932の地下一階にオープンして以降現在も飽きる事もなく続けられている。主に居酒屋やら漫画喫茶等が入居しているのだが、傍目から見るとどこが店舗でどこが演出なのか判断しづらい。

擬似レトロ系物件は近年居酒屋とかでもよく見かけるスタイルである。個人的にはイカニモ感があってあまり好みじゃないのだが、ちょっとここのはクオリティがやけに高く、しかも駅前ビルの地下にあるものだから意外性もあって良い。

元となる複合商業施設「エルティ932」が再開発によって1989年に開業して以降、近鉄百貨店が出来たりするなどでテナントがスカスカになってしまった為に集客のテコ入れとして鳴り物入りで企画された。

東映太秦映画村のスタッフを呼んでエイジング技術とやらを駆使して昭和30年代の草津の繁華街を総額2億円掛けて再現したという代物。気合の入れ方がちょっと違っている。

元々地下1階はいかにもデパ地下な感じの食料品店街だったらしいが…面影はどこにもありませんな。貸店舗の張り紙もやたら本格的。生半可には再現出来るもんじゃありませんよ。

壁に貼り付けられた新聞紙。草津新報って地元の新聞もあるんですかこれ。昭和29年10月15日の日付が入っていてしかも創刊されたばかりの第1号。こうした張り紙やら看板とかも一部本物が使われているというこだわりっぷり。

映画村の技術をもって作られた路地裏空間は本物に近い迫力。もう擬似レトロとか似非レトロとは言わせないよとオーラを放っている。

確かに戦後のドサクサ路地裏横丁なんかで見かけそうなスナック街がそっくりそのまま再現されている。肝心のスナックのドアは開かないし立ちんぼもいませんけどね。

スナック街もあればパチンコ屋も雀荘もあるけど…赤線地帯っぽいものはございませんな。さすがにそこまで再現するのは無理だったか。

…それで、ばんから横丁が出来た事でビル自体に集客効果があったのかどうかというと…いまいちよく分からんのだがその後も地上階の入居テナントは撤退や誘致を繰り返して、2008年にようやく阪急オアシスが開店した事で落ち着いている。

まだまだ続くよスナック街。本当に昭和30年代の草津駅前はこんな街並みだったのか今では知る術もなさそうだけどな…実際の草津駅前はマンション乱立しまくりで寒々しい駅前風景になってます。

一部営業している居酒屋というのがこんな感じになっております。客の入りは正直あまり芳しく無さそう。雰囲気もあっていいと思うんですけどねえ。

もう片方の出口は…草津駅になってました。まあまあ面白かったけど、やはりガラーンと閑古鳥が泣いている印象は拭えない。銭湯の草津温泉と並べて観光資源としてもっとアピール出来ればいいんですけどね。そりゃB級スポット的な路線しか狙えないのは言うまでもないが。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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