毎年、晩秋のシーズンには山に出掛けて紅葉狩り…というのが昔の家族連れレジャーの定番だった。しかしいざ登山となると装備も必要だし色々と下準備が要る。そこで全国各地には観光登山の便宜を図るためにケーブルカーが建設されていった。その一覧を見ると、最もその数が多いのは関西地方である。
六甲山に摩耶山、鞍馬山に比叡山に石清水八幡宮(男山)、そして生駒山に信貴山、それから高野山…その多くが山上に有名な霊場を構えており、その参詣路線として整備されたものが多い。現存するもので一番古いのは大正7(1918)年に建設された奈良県生駒市にある生駒ケーブル宝山寺線だが、他の路線も概ね大正から昭和の時代に作られたものばかりだ。
「妙見の森ケーブル」運行終了、63年の歴史に幕 詰めかけたファン「寂しい」「ありがとう」 川西
兵庫県川西市黒川の妙見山で行楽客らに親しまれてきた「妙見の森ケーブル」(黒川-ケーブル山上駅)が3日、63年の歴史に幕を閉じた。最後の雄姿を一目見ようと始発から多くのファンが訪れ、思い出話に花を咲かせつつ別れを惜しんだ。(浮田志保)
しかしつい最近になってケーブルカー路線の一つが廃止された。兵庫県川西市黒川に所在する能勢電鉄の「妙見の森ケーブル」(2013年、妙見ケーブルから改称)だ。昭和35(1960)年に開業し、63年の歴史に幕を閉じたと一部のメディアに報じられているが、厳密にはその前身となる「妙見鋼索鉄道」が存在し、これが戦時中の昭和19(1944)年に廃止される以前、大正14(1925)年8月1日に開業したものが最初となり、通算すると98年にわたる。日蓮宗の関西における代表的霊場である通称「能勢妙見山」への参詣路線として建設されたものだ。
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【川西市】のせでんに揺られて行く関西の奥座敷・能勢妙見山「妙見の森ケーブル」乗り納め【能勢町】|逢阪
毎年、晩秋のシーズンには山に出掛けて紅葉狩り…というのが昔の家族連れレジャーの定番だった。しかしいざ登山となると装備も必要だし色々と下準備が要る。そこで全国各地には観光登山の便宜を図るためにケーブルカーが建設されていった。その一覧を見ると、...