福知山の盛り場・中ノ町飲食街内「浮世小路」の看板に描かれた花魁がやけに艶かしい件

福知山市

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…という訳で夜の中ノ町飲食街です。夜になっても酔客が闊歩しているような様子もあまりなく、地元のオッサンが飲んだくれているだけといった印象。まあそれでも所々ネオンがギラギラしとります。

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店の外観から既にタイガースファンであることをアピールする家庭料理のお店もあり。やっぱり福知山も関西圏である事がよく分かる光景である。

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案の定、夜になるとこんな感じの店が開いていたりするのだ。北近畿ではこうした場所自体がもはや珍しい。舞鶴勤務の自衛隊員だって、たまに遊ぶ時にはやはり京都や大阪まで遠征するのがデフォだという。大変そうですね。

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浮世小路の花魁看板もこの通り。しかし人通りはあまり無く全体的に雰囲気は寂しい。開いている飲食店も、やけに焼肉屋が多いというのも場所柄か。

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路地裏の頭上一列に並ぶ赤提灯の灯りが辛うじて盛り場の趣きを放っている。このまま寂れる一方でそのうち店も無くなっていくのだろうか。

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御霊神社に面した側の旅館街も赤提灯が灯り始めていよいよ本領発揮し始める。そんなに観光客が来るような土地でもないのにこの一画だけやけに旅館が多いのは、何か別の需要があっての事だろうかと勘繰ってしまう。

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改めて中ノ町飲食街の夜を見ると、やっぱり雰囲気的にビンゴな感じはしますよね。決して華やかではない、どこか湿っぽい感じ。やはり福知山も京都の一部である。京都らしい湿っぽさどすえ。

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この日部屋を取っていた三到旅館の玄関口には常時ビタっと居座って離れない猫さんが我々を出迎えてくれた。場所柄だけの事か知らんが隣にはヤンキーな姉ちゃんがうんこ座りしながらタバコをふかしているのが印象的だった。

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やけに人馴れしまくっている猫さん。宿のおばちゃんに聞いたが、飼い猫ではなく野良猫らしい。ここでまた「野良猫は遊女の生まれ変わり説」を唱えるのである。

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我々が充てがわれたのは共用廊下からふすま一枚隔てただけのオールドジャパニーズスタイルな日本の宿といった畳の部屋だった。一階の風呂なんかも普通に人の家のそれと変わらないし、終始アットホームな宿でした。

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この旅館、部屋に名前がそれぞれ付いているんだけど「玉井」と書かれた部屋があって、これってもしかして赤線玉の井の事かと一瞬鼻息が荒くなってしまった。やはり、場所柄だけにそういう方向に頭が働いてしまうんですね。

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翌日福知山を離れる時、とある交差点の角にフィリピンパブの広告看板が複数貼り付けられている珍妙な光景を目にした。やはりこの街で流行りなのはフィリピンダンスショーなんでしょうかね。結局御霊神社周辺と猪崎新地しか行ってないので、それ以上は分からなかったのだが、殊の外福知山にはフィリピン人が多い土地なのだろうかとは感じた。


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