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大阪下町の台所「千林商店街」 (1) 一十百千せんばやし

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京阪電車の千林駅で降りる。そこは大阪市旭区と守口市の境目にあり、大阪屈指の巨大商店街「千林商店街」が目の前に広がる素の下町ゾーン。
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各駅停車しか止まらない千林駅。久しぶりに来てみたら駅の看板やら電車やらが全てリニューアルされてしまい京阪電車らしいカラーがどこかへ飛んでしまった。だがそれでも千林は千林。百にも万にもなりません。


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千林商店街は位置的にも都心から離れている事もあって飾り気のない大阪の下町風景が味わえるゾーンでもあるが、テレビの取材で「大阪のおばちゃん」がインタビューを受けている商店街は決まって千林商店街なのである。
在阪テレビ局によるとインタビューの取材対象となる「大阪のおばちゃん」の標準木が千林商店街でうろつくおばちゃん達らしい。
商店街以外には何があるかというと、大阪五新地の中で最もマイナーな「滝井新地」の最寄り駅でもある。それ以外何があるかと言われても、そんなに印象はありません。
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駅前からずずーっと伸びるアーケード街、千林商店街を歩いていると頻繁に流れてくるのはデューク・エイセスが唄う「千林商店街のテーマソング」。千林住民はこの歌が空で唄える。なにせ数十年間もエンドレスで流されているもの。
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「♪一十百千せんばやし」のメロディが脳に焼き付いた庶民はその勢いで一万十万百万千万、億まで行かんかなと宝くじ売り場に駆け込む訳である。カネはなくとも夢はある。千林商店街はそんな庶民の台所であり続けてきた。
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千林商店街は京阪千林駅西側と地下鉄谷町線千林大宮駅の間の約400メートルを結ぶアーケード商店街。その途中から北に枝分かれする今市商店街のアーケードが隣の太子橋今市駅の前までずずーっと続いていて、その間の路地にも商店や家屋が密集しているという土地だ。
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沢山店があり過ぎてどこから見ればいいのか分からないくらいだが、割と近代的なアーケード街の下にはどこか古臭く懐かしいセンスの匂う商店の看板が見られる。作業服専門店の都多屋の看板が素敵。
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コックさんにウエイトレスさん。さりげなくポーズ決めてはりますけど北朝鮮人民みたいな引き攣った笑みを浮かべるリアルな看板です。左の雨合羽のオッサンは若き日の西川のりおさんですか。今にも「ツッタカター、ツッタカター」言いそうですね。
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近隣中学、有名校、京阪沿線の学校制服を取り扱う「学生服のタカセ」の看板も素敵ですよん。
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黒い詰襟学ランに身を固めた男子学生、目ン玉がパナウェーブ研究所のぐるぐるマークみたいにがイッちゃってますよ。受験勉強のやりすぎですかね。いやそれとも信心のやりすぎか。南無妙法蓮華経。
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女学生も同様にイッてしまってます。受験勉強のやりすぎです。大学行くよりウチの商売手伝わんかい!ドアホ!と言われるのが大阪人の商人気質。大阪市内に大学が驚く程少ないのはそのためです。元から学問を軽視する風潮がある。
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千林商店街のアーケードを西端まで抜けるとその先は谷町線千林大宮駅の1番入口。
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大阪の地下鉄では道を挟んだ向かいの二つの町名をくっつけた駅名が多い訳だが、この辺は太子橋今市、千林大宮、関目高殿、と連続しているのだ。京阪国道を挟んだ西側もまだまだ千林大宮商店街というのが続いているのだが、キリがないのでこのへんで引き返す。
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アーケードを外れた路地も古い街並みが随所に残っていて見応えがある。街並み散策のネタ探しには事欠かない。なんで今まで我々取材班が来なかったのだろうか、我ながら意味不明だ。
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千林商店街付近は広い大阪市内でも特に戦災を免れた地区になっていて、付近には戦前の建物が数多く残っている。昔の区画のまま家々が並んでいる風景は商店街と合わせて大阪下町の素の表情である。
千林商店街テーマソング

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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