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【ウンコー】松原市役所vsバキュームカー

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大阪市東南部と隣接するベッドタウン、大阪府松原市が大変なことになっている。
市内のし尿汲み取り業者が、汚物の運搬方法を巡って市と対立、抗議のために汲み取り作業を停止し、汚物を積んだままのバキュームカー13台をなんと松原市役所の玄関前に止めっぱなしにしているというのだ!

松原市の下水道普及率は80%程度だそうだが、20%の世帯が浄化槽もしくはボットン便所であり、汚物の汲み取りが行われない事態にもはや死活問題となっている模様。これはえらいことである。

早速見に行ってきました(笑)

松原市 河内松原

松原市役所前。電車で来ると近鉄南大阪線、高見ノ里駅か河内松原駅のどちらかから徒歩かバスで来る必要がある。
現場に訪れるやいなや、もう既に残暑とともに凄まじい臭気を放っている。これは一体どういうことなのか!

松原市 河内松原

市役所の玄関前、本来なら駐車はできないスペースなのだが、そんな場所にまるで市民への嫌がらせのようにバキュームカーをズラリと並べている業者。これ全部、汚物が入ったまま。

バキュームカーが運搬する汚物は2種類、し尿と浄化槽汚泥である。
今までは2種類の汚物は別々の処理施設に運ばなくてはならなかった。浄化槽汚泥は三宅中継所、し尿は松原市サニテーションと呼ばれる、大阪府と松原市や大和川流域の周辺自治体の共同組合の施設の2ヶ所である。

松原市 河内松原

「ムーブ!」での報道内容によると、松原市は業者に対して2種類の汚物を混ぜてサニテーションに運ぶように「指示」。これは協定違反となっていたのだが、市側が自ら指示した上に協定違反を黙認していた形になっていたのだ。そこへ先月6日に急に市からある業者に協定違反を行っていたことを「遺憾に思う」とする内容の指導書が届く。

これまで混ぜて運んでいた事が違反だなどと知る由もない業者は処理施設について調べたところ、サニテーションにはし尿しか運んではならないことを17日の時点で初めて知ることになった。そこで業者は協定通りに分別して運搬をすることとなったのだが、汚泥処理施設である三宅中継所が31日の時点で処理能力をオーバーし満杯になってしまった。

松原市 河内松原

しかし市はこれまで通りサニテーションへ汚泥を運ぶよう指示をするが、業者は「協定違反に加担できない!」として運搬を中止。そのまま市役所の玄関先にバキュームカーを止めたままほったらかしにしてしまっている、というわけだ。

松原市 河内松原

さて、かれこれ10日間放置されたままの糞尿なわけだが。9月になったとはいえ昼間の日差しは真夏のそれと変わる事はない。タンクの中で熱を帯びて発酵し続ける汚物は周囲に凄まじい臭気を放ち続けている。もう、5分と居られません。くっさー。

松原市 河内松原

松原市民の2割のお宅のトイレも、毎日収集に来ていたものが10日間放置されているのだから、えらい事になっていそうだ。
128500人の2割だから、25700人か。一人一日のウンコの量はだいたい150グラムというので、150×25700×10…うわぁぁぁぁ…

松原市 河内松原

ちなみにこれ、市役所の前を借りてバキュームカーのモーターショーをやっているわけではないので悪しからず。つーか2階からでも臭うぞ。ベンツが並んでるわけではなく、便を積んだ車が並んでいるだけなので。

あーくさ。たまらんわ。取材開始からわずか10分で松原市役所を後にした。

松原市 河内松原

という訳で非核平和宣言どころじゃない松原市役所の大問題でした。

<追記>この記事が2007年のものでかなり古いので最近の状況を少し調べてみた。平成24(2012)年度の松原市の下水道普及率は「92.1%」に上がっていました。当時よりも下水道がちゃんと普及してきたみたいですね。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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