【大阪の鶯谷】天王寺駅前の怪しいホテル街「茶臼山町」を歩く

天王寺駅の西側にはかつて「青空カラオケ」でフリーダムな光景が見られた天王寺公園がある。そこに隣接する茶臼山町は、いわゆるラブのついたホテル街。夜な夜な駅前の商店街に現れる謎の外国人おばさん集団とそれを物色するお爺さん集団の存在は昔から有名で、本場韓国ソウルで社会問題化している「バッカスおばさん」の日本版でもあり、東京の街に例えるなら鶯谷に匹敵する泥臭さ溢れるエリアでもある。

106-199.jpg

駅から天王寺公園に通じる地下街「あべちか」も外国人おばさんの客引き合戦が繰り広げられる特殊地域で、わざわざ地下街の各所にこのような警告看板が掲げられている。売春の客引をすることは禁止ですよ。警察の取り締まりも厳しくなったこともあって地下街からは追い出されたものの、今でもホテル付近の路上をうろうろしているらしい。

106-01.jpg

で、そんなおばさん達が「商売」の舞台にするのが、茶臼山町のホテル街なのである。天王寺駅からも目と鼻の先!観光地化してしまった新世界もすぐそこで、すごく便利ですねえ(笑)城のハリボテが天井に乗っかった「ホテル醍醐」の建物が目印だ。

106-28.jpg

茶臼山ホテル街は、天王寺区茶臼山町の区域全域に広がっている。寺町でもあるので、ホテルと寺がごっちゃに入り交じっている。こういった特徴があることも生玉町付近に印象が近い。あと東京の鶯谷にも。

106-29.jpg

ざっと見回せばホテルの数はおよそ20くらいか。しかもどのホテルも昭和の匂いがきつく場末感が半端ない。おしなべてオシャレ感ゼロである。

106-30.jpg

あまりにラブホだらけなのかして、ホテルではない某介護業者のオフィス?と思われる建物の玄関にはこのような注意書きが貼られていて笑えてしまう。ラブホテルではありません!間違って何度も入られたんだろうなあ。

106-31.jpg

西側にずらりと並ぶ壁は天王寺公園に隣接する日本庭園・慶沢園の外塀。DEEPでカオスな天王寺界隈の瘴気を防ぐかのように立ち尽くす。あとホームレス避けでもある。天王寺公園の有料ゾーンからしか入園できません。

106-32.jpg

茶臼山のホテル街、ある意味カップルなら近所の西成のドヤを改装したバックパッカーホテルに泊まるよりも安上がりな事が多い。1泊5千円以下の所も結構多いのだ。一泊3500円から、という激安価格の「天王寺ホワイト」。

106-33.jpg

途中で一本内側の路地に入るとそっち側にも容赦なくホテル街が続いている。

106-36.jpg

茶臼山で多分辛うじてオシャレっぽい所…を探したらようやくこんな感じのホテルが見つかるくらいか。やっぱり宿泊が安い。一泊3980円から。

106-37.jpg

この辺が茶臼山ホテル街の最奥部である。ホテルの他には何もない。ソレ目的で立ち寄る以外にはまず入る事のない路地だろう。茶臼山町自体が袋小路になっていて、ホテルの他は寺とかしかないし。

106-35.jpg

屋上の看板のオンボロ具合が想像できそうな「ホテルポッポ」は玄関口から見ても営業していなかった。

大阪ディープサウス、人間動物園「天王寺」における夜の街、天王寺公園北側にラブホが密集する「茶臼山町」界隈を引き続き歩く。

106-43.jpg

屋上に大阪城が乗っかった珍建築「ホテル醍醐」の手前から伸びる路地から茶臼山町の風景を眺める。生玉町や兎我野町みたくお寺の敷地に加えてラブホだらけという光景。沢山の人々が行き交う大阪指折りのターミナル駅の目と鼻の先で、ホテルとお寺が隣り合って生と死のドラマが繰り広げられているのだ。

106-38.jpg

こちら側の路地に入るとひと際目立つのが「ホテル茶臼山」。屋上の円筒形ネオン看板を見ている限りは場末のパチンコ屋みたいだ。周囲が寺や民家となっている中で存在感が浮いている。

106-39.jpg

建物脇から出ているネオン看板はまるっきりパチンコ屋のそれ。さすが町名を冠するだけあって「ホテル醍醐」と肩を並べる場末感。ご宿泊は3500円からです。安い。

106-40.jpg

外壁は白とピンクを基調にしたレトロ仕様である。もはや連れ込み宿と呼んだ方が感覚的に近い。あべちかや駅前商店街あたりで春を売るポン引きババアの常宿となっているのがこの辺の価格帯の物件となる。

106-42.jpg

円筒形看板がある部分は建物も同様に円筒形となっている。時代のセンスが難波千日前味園ビルあたりのそれを連想させる。

106-49.jpg

夜になると怪しさ爆発。「茶臼山」のネオン看板が煌々と真っ赤に輝くのだ。赤は情熱の赤。発情の赤。

106-41.jpg

ホテル茶臼山の横は古い長屋の民家がわずかに残る。ホテルと寺しかないと思っていたのでこれは意外だった。建物の古さを見るに、戦災を免れたのだろうか。

106-44.jpg

茶臼山のホテル街の路地を北に突き進むと、そこには在日コリアン寺院「統国寺」と料亭阪口楼が。茶臼山町にソッチ目的以外で来るならこういう場所くらいしかない。

106-46.jpg

統国寺は以前当取材班でもお伝えしたように境内にベルリンの壁があるかと思ったら在日コリアン用の墓地があるなどやけに朝鮮風味な謎の寺である。

106-45.jpg

統国寺入口前の阪口楼。ここもホテル街のイメージとは真逆の高級料亭。ここは茶臼山町の中では異色の存在。天王寺という場末のターミナルにありながらセレブ御用達レベルの店。客はきっとみんな車で乗り付けてくるんだろうな。

106-47.jpg

阪口楼の前を折れて谷町筋方面に道が続いている。その両側もやはりホテル街。容赦ないですね(笑)

106-48.jpg

こちらも宿泊3810円から。茶臼山はひたすらお値打ち価格である。天王寺は日本最大のちょんの間地帯である飛田新地を目前に控え、昔から男の遊び場として需要と供給の拠点を担ってきた。ただ街娼については2007年に「世界陸上」が開催された際に警察の取り締まりが強化された事もあって、そうした客に頼っていた茶臼山のホテル街も近年は売上が芳しくないらしく、様子を見ている限りは活気が感じられない。

天王寺・あべちかを仕事場にしている熟女売春婦についてはこちらの記事をどうぞ


The following two tabs change content below.
DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
トップへ戻る
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.