大阪ミナミ千日前の繁華街、まあ本当に色んな店が密集しまくってますが、とりわけ今回は千日前通から北側の「大阪市中央区千日前一丁目」に的を絞ってこのへんの路地裏を探検してみようかなという趣旨です。
千日前一丁目は堺筋と千日前通が交わる通称「日本一(日本橋一丁目の略)交差点」の北西側に位置する。区域の真ん中辺には相合橋筋商店街のアーケードが道頓堀方面から南北に走っていて、その角には超有名な老舗喫茶「丸福珈琲店」がありまして、といった感じの場所ですね。
丸福珈琲店の角から路地に入ってみればこれまた怪しすぎる街並みが「さすが大阪!」と唸らせるに十分の貫禄を持って迫ってくる。千日前通の一本北側の路地で、そこそこ人通りも多い。
そんな狭い路地に面して怪しさ満点、元気ハツラツな「うさぎのみみ」とかがあったりして何をする店なのか知りませんけどナニワともあれ浪速の下品っぷりを容赦無く体感できる事請け合いなのである。
丸福珈琲店でお上品におコーヒーを啜ってしっとりして出てきたばかりなのにいきなり濃密な街の瘴気に触れてしまう羽目になるので大阪ミナミは侮れない。なんなんすかこの辺一帯は…
終始そんな如何わしい雰囲気の路地を西方向に抜けていくとミナミのメインストリート千日前商店街に出る事ができる。ここいらは観光地だし人混み半端ないんですが一歩中に入るとコレモンですからね。
ちなみにこの場所のお店は2011年1月に通りがかった時はこんなキョーレツな店構えで笑いが止まらなかった訳だが、こんな掃き溜めのような路地裏の店もじわじわソフト路線に変わりつつあるようですね。
で、どうにも胡散臭いハートマークな何かのお店から路地を挟んだ向かいには名前もない謎の呑んだくれ小路が建物の隙間の奥へと伸びている。そそられますね。奥に「BAR昭和」と書いてある看板が見える。そのまんまなネーミングやな…
この路地裏横丁、夜ともなるとこの風格。アンダーグラウンド感パネェ…突き当たりの「スナック顔なじみ」の青い看板が何とも言えぬ情緒を放つ。
「世情け横丁バール・デ・坂町」とかいうお店があったので気づいたが、千日前一丁目のこの付近の古い地名は「坂町」。江戸時代から花街として栄えていた区域になります。そして隣の区域は大正時代に飛田に移転する前まであった遊郭「難波新地」があった場所。歴史も色々と濃ゆいです。
戦後の赤線地帯のような古い時代のスタンドバーや「お茶漬 おにぎり」と書かれた看板が残っているあたり、相当昔から存在している飲食街であるには違いないが、最後まで横丁の名前が分かりませんでした。
スタンドバーが立ち並ぶスタンドアローンな飲み屋街にあるスタンディングオショーベンで構えたい乙な公衆便所はいかがでしょう。