需要と供給に敏感な新手の業者もあれば古くから営業している老舗ビジホも通天閣の周りに沢山ある。新世界市場にほど近い一角に何軒か時代の波に取り残されたようなビジネスホテルが並んでいる。
冷暖完備のホテル喜久家の看板。宿泊3800円というのは1人あたりの価格という事だろうか。ちなみに同名のホテルが萩之茶屋のドヤ街にもある。系列店ですかね。
もう一軒のビジネスホテルは料金表示の看板が蔦まみれになってしまって判読が難しい。商売やる気あるのかどうか分からん。
それどころか玄関脇に「EXPO’70推薦旅館 万国博対策委員会」のプレートまで掛かってますからね。いつの時代のやつやねんと。まだこの界隈では大阪万博の開催期間中のようです。
こうした行き遅れ系旅館がうじゃうじゃ残っているのが新世界というエリアなのである。今まで意識して見てなかったけど結構凄いね。新世界がゲイの聖域であるが故に生き残ってきたのだろうか。
なお近くには英都というその手の名門ホテルもある。東京で言うところの24会館のような存在。ハッテンホテルは屋号に数字をつける習わしでもあるのか?
英都の入口も新世界市場から外れたごちゃっとした路地にひっそりとある。目隠しとなる植栽が置かれているあたり、場所柄を感じさせるのであるが、少し前を通りがかったらそれっぽいカップルがお入りになられてました。
ところでその近くにあるレトロなアーケード「新世界市場」、だいぶ前から電通の若手社員による市場の店舗の広告ポスターが飾られていて、地味な名物になっているのだが…
そのうちの一つに、なんと「ふんどし」を付けた男の裸体をモデルにした広告があるという大胆っぷり。これは新世界の場所柄を考えて選ばれたデザインなのか?しかもふんどし部分は実際の布地の褌になっていて「ちょっと脱がせてみない?」などとフレーズが書かれていて、あらやだ、恥ずかしい。
ふんどしポスターは何種類かあって、これなんか「金玉が呼吸する。」とか書いてあるんだもん。金玉はNGワードちゃうんかい。実はこのふんどしポスターが大人気だそうで、何度も盗難の被害に遭っているという。手癖の悪いおホモだちが持ってっちゃうのかしらね、やあね。