三宮駅の東側、神戸DEEPコリアゾーン「生田川」と激渋レトロマーケット「大安亭市場」

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神戸市 春日野道

そんな香ばしいめな住宅街を抜けていくと現れるのがこちらの「大安亭市場」なるアーケード商店街。物凄い下町風情である。大阪の台所が黒門市場で、京都の台所が錦市場なら、神戸の台所はここ大安亭市場、という程の場所だが、あまり来た事ありませんでした…

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商店街の入口のアーケード看板は現在はマスコットキャラの「ロダンの狸」が描かれた可愛らしいものに変わっているが、以前はこんなレトロ風味満載のものが取り付いていた。ずっと「たいあんてい」って勝手に読んでましたが、「おおやすてい」が正しい読み。

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で、大安亭市場の中に一歩足を踏み入れると…かなり雰囲気の良さそうな、それでいて完全なる下町モードな市場の様相。約250メートルのアーケードに100店舗程の生鮮食料品店が軒を連ねる。

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三宮駅と春日野道駅の間にあり、鉄道駅からはやや離れているが、朝っぱらから既に買い物客でごった返していて、昼前には見ての通りの賑わいを見せる。高齢者率が高く見えるのは、やはり場所柄なのか。

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そして、この大安亭市場の中にも韓国食材店がこれでもかと勢揃いしているのである。同じ港町の横浜にある、横浜橋通商店街にすこぶる雰囲気が近い。黒門や錦市場みたいに上品ぶってなんかないです。完全に下町仕様。

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とりあえずキムチとか韓国物産とか書いてる店だけで何軒あるのか数えたけど少なくとも5軒はありました。日本最強のコリアタウン鶴橋ともええ勝負してます。

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地味に中国物産店や大陸系の人がやってるような雰囲気の中華料理屋もあるので、多国籍化している傾向が感じられる。

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ここいらに在日コリアンがやたら多いのも、戦前から川崎製鉄や神戸製鋼の巨大工場を抱えていた地域の歴史と関係があるのだろう。奇しくも工場が震災の影響で移転し工業地帯では無くなったが、雰囲気的には尼崎あたりのそれと被る。

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神戸でコリアタウンと言えば長田の方ばかり知られていてこっちはあんまり有名じゃないですがね…神戸でキムチを買うなら大安亭。はい、覚えましたニダ。

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商店街の入口には「ロダンの狸」像。この大安亭市場という名称、別に市場が大安売りをしているから大安亭という訳ではない。明治時代に当地にあった芝居小屋の名前が由来だという。

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現在大安亭市場と名乗っているこの市場は元々は「新大安亭市場」で、近くに元の大安亭市場があったらしくそっちは現存していないが、その頃から含めると明治時代から「百余年の歴史を持つ市場」という事になってるらしい。

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韓国系の店舗以外にも、八百屋なんかを見てみると野菜の安さがお値段異常状態で、そこらのスーパーの半額くらいの相場でずらずら並んでいるのを見ると、お値打ちに下町暮らしができて、しかも三宮にも近くて…と良いことずくめな気がしなくもないんですが。

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古びた店構えの洋品店「バーゲンハウス」もオバ服大量大安売りにて下町おばちゃんのハートをがっちりわしづかみ。

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商品を一つ一つきっちりビニールに包んで汚れから服を守るというこの仕事の細かさに反してこれでも利益が出ているのかと思うと、薄利多売で絶大な支持を集める大安亭市場ならではの光景なのかなとも思える。

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そんな下町全開な商店街には当たり前の如く立ち飲み居酒屋まであって、買い物大好きおばちゃんに限らず呑むのが大好きなおっちゃん達のオアシスも揃っている、このキメの細かさ。神戸が「お洒落な街」だという一方的なイメージは、大安亭市場にて完全に粉砕されるのだ。

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それから忘れてはならない神戸生まれの激安店「業務スーパー」だってここ大安亭市場に店舗を構えている。怪しい中国産激安食材から神戸ローカルの激安飲料「神戸居留地」製品まで品数豊富。本社は神戸市内ではなく加古郡稲美町にある。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。

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