日本全国で“空き家問題”が深刻化している中、建物の所有者が死亡するなどしてその後手つかずのまま荒れ果ててしまった廃屋が各地の地域住民の暮らしを脅かしている。そうした所有者不在の廃屋を所謂“特定空き家法”などの法整備で解体する目処は付けやすくはなったものの、結局は解体費の一部をその自治体が負担しなければならないオチになるので、自治体だって乗り気ではないわけだ。
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さて、そうした事案が和歌山市の景勝地・奥和歌浦の「雑賀崎」でもあった。廃墟化した旅館が住宅の密集する集落の崖っぷちの上にあって長年放置され、建材などが付近に散乱、防護ネットを張り巡らせてはいるものの、いつ崩落するかも知れず危険極まりない、まさに一刻を争う状況。それで和歌山市も重い腰を上げて、市内初となる「略式代執行」を公示した流れである。
和歌山市雑賀崎と言えば、和歌山湾に半島状に突き出して急峻な地形の上に集落が形成されていて、その独特な街並みから特に近年では「日本のアマルフィ」と呼ばれているという話を聞いた。実際にそのワードでググると和歌山市の公式サイトが出てきておもっくそ自称しているので思わず吹いてしまった。
アマルフィというのはイタリアにある崖っぷちに連なる景勝地で有名な港町らしいんですが、我々の中で雑賀崎は“泊まれる廃墟”として一時期よく知られていた旅館「七津別館 七洋園」がある場所という印象だ。2023年現在、この雑賀崎という地域がどうなっているのか、最近我々もこの土地に訪れていたので、近況をご報告させて頂こうと思う。
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【和歌山市のインスタ映えスポット】ズタボロ廃墟旅館と崖っぷち高齢化集落「雑賀崎」は“日本のアマルフィ”の名に相応しい街に生まれ変わるか|逢阪
日本全国で“空き家問題”が深刻化している中、建物の所有者が死亡するなどしてその後手つかずのまま荒れ果ててしまった廃屋が各地の地域住民の暮らしを脅かしている。そうした所有者不在の廃屋を所謂“特定空き家法”などの法整備で解体する目処は付けやすく...