和歌山ぶらくり丁商店街 (11) 鈴丸千日通り

ぶらくり丁の繁華街北側を走る城北通り。怪しいソープ街にも程近い、大門川に架かる鈴丸橋のあたりに来た。
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なんともヤレた風情の盛り場が縦横無尽に広がるこの界隈の探索もまだ終わった訳ではない。鈴丸橋の周辺にも色々と気になる街並みがあったので、ぶらくり丁巡りの最後にお伝えしようと思う。


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鈴丸橋のたもとから、これまた異様な風貌の建物が川べりに張り付いているのが見える。建物自体は比較的新しく情緒もクソもないのだが、隣の真田堀通りと共通する独特な雰囲気を感じる。
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どうやらこの一角は「鈴丸千日通り飲食店街」と呼ばれているそうだ。なぜか気取って英語で「Sennichi.ST.」と書かれた看板が見える。中身はやはり案の定というか、飲み屋街だ。先に訪れた「つきじ横町」と同じようにスラムクリアランスで出来た飲食街かどうかは定かではない。
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同じような作りのオレンジの三角屋根と白いタイル壁の近代的長屋には15件程度の居酒屋やスナックが入居できるようになっているが、空き店舗で「テナント募集」と書かれた張り紙がベッタリ張り付いたままシャッターを下ろしている店も目立つ。
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そんな居酒屋横丁の向かいにも随分時代遅れっぽいレジャービル的な建物がある。入居している店もスナックばかりのようで、やはり盛り場的である。
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ただビルの横っちょが不法投棄やりたい放題のカオスゾーンになっているという罠。これは酷いなちょっと…冷蔵庫やテレビのブラウン管など廃家電が他のガラクタと一緒にてんこもりに捨てられていた。
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ぶらくり丁も真田堀通りも、そしてこの鈴丸千日通りのあたりも、どこを見回しても寂れ方が激しいのだが、和歌山市中心部における盛り場はJR和歌山駅に近い側にシフトしているらしく、現在はより駅に程近い新内(あろち)一帯がむしろ栄えているらしい。今回は時間の都合で行かなかった訳だが。
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鈴丸千日通りの盛り場はこのへんで終了らしい。路地は大新通りにぶつかり、そこから先は普通の住宅街に変わる。
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業務スーパーなんぞがある大門川を挟んだ西側もかつて盛り場だったと主張せんばかりに商店街の名残りを示すアーチが掛かっている。殆ど住宅街化しているようなので、素通りしてしまった。
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それより気になったのが城北通り沿いの一帯がやけにキムチ臭漂っている事である。韓国式エステの看板が複数立っていて、こっちはこっちで別の意味で怪しいニダ。
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どの店も女性の写真を全面に押し出したいかにも的なデザインで下心混じりのオヤジ達を誘い込む誘蛾灯と化しているようだ。30分5000円ぽっきりで、どこまでやってくれるのか分かりませんがね。
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こういう韓国式エステの店舗は雑居ビルの一角に店を構えている。大阪とか東京とか、都市部に限ってはこういう店がありふれていて珍しくも無くなっているが、和歌山もどっこい半島の方々が進出してきてるんだね。
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阪神タイガースファン丸出しな縦縞模様の真田堀タイガーパーキングもやたら細かい料金体系でケチなドライバーを誘い込んでいる。和歌山は車社会だから中心市街地でも駐車場には全く困る事がない。
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そんな城北通り沿いにある「居酒屋母娘坂」の看板を見て、そういえば沖縄の那覇にも「スナック母子家庭」ってのがあったなあと思って半笑いになったのだが、恵まれなさげな家庭環境を匂わせる慎ましやかなネーミングのついた酒場を見ると、どこかせつない気分にさせられる平成の和歌山ブルース。

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