大阪市西成区にある「飛田新地」。明治45(1912)年にミナミの大火で焼け出された難波新地乙部遊郭が移転して大正5(1916)年に開かれた飛田遊郭が前身で、戦後の売防法施行後も非公然の現役地帯として平成の世に生き続けている日本国内でも稀有な存在となっている。
これまでタブー中のタブーで、その内情は「知る人ぞ知る」的なものだったのが近年になって飛田新地を取材したライターの書籍が出版されたり、インターネットとカメラ付き携帯電話の普及で「撮影禁止」の決まりがある新地の中をこっそり撮影したり、または内部事情をネット上にレポートしたりという者が増え、なし崩し的にタブー性が薄れつつある。
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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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