【茨木市】大阪モノレールが延伸開業したニュータウン「彩都」とは(2007年)

大阪府茨木市・箕面市の境に「彩都」というニュータウンが街開きしていることをご存知だろうか。大阪府と茨木市、阪急阪神東宝グループ、独立行政法人都市再生機構などの官民一体事業で作られたニュータウン。千里万博公園のさらに北側に位置する。

住宅だけではなく、大阪府が主体のバイオ関連企業や大学などの研究施設の誘致(バイオメディカル・クラスター創成特区)も同時進行で推し進めており、居住人口5万人、施設人口2万4千人を目指している。

大阪モノレールの延伸線「彩都線」(国際文化公園都市線)が2007年3月に開通しており、現在は彩都西駅が開業しているが、さらに延伸が計画されている。しかし千里中央からの運賃が390円と割高感がある上、昼間の運行本数は20分に1本といった具合で、現状では決して利便性が良いわけではない。

現在モノレール開通区間の終着駅である彩都西駅。千里中央駅から直通で17分。ストレートに乗り換えが出来れば梅田まで45分程度で行ける。

駅前には「ガーデンモール彩都」というこじんまりとしたショッピングセンターが出来ていた。駅の開業とほぼ同時にオープンしている。最近大阪にも出店攻勢をかけブイブイ言わせている滋賀県のスーパー「平和堂」の店舗もある。

だが駅前の風景はやはり開発途中といったところ。駅から離れた一画は分譲が始まっていてだいぶ街らしくなっている箇所もあるが、まだまだこれからのようだ。

ところで、大阪府が積極的に誘致を推進しているバイオ企業・大学の研究施設だが、その中核施設であった「武田薬品工業」の新研究施設の誘致に失敗してしまっている。大阪府は武田側に250億円もの支援策を打診したにも関わらずである。

武田薬品工業と言えば、れっきとした大阪発祥の企業。それが地元を蹴って神奈川県藤沢市に新研究施設の建設を決めたという事実は関西の経済界にとってはさぞかしショックだろう。「首都圏の方が人材が確保できる」という理由だそうだ。有能な人材は関西を捨てて首都圏に行ってしまう、この悪循環が続いている。

それでも所々だが、彩都では大規模マンションの建設が始まっている。最終的な人口目標に達するかどうかは未知数だが、官主導の「箕面森町」とは異なり、こちらは阪急グループの社命も掛かっていることだし、これからどう変化していくかが見ものである。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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