最近しきりに聞かれる言葉「公金チューチュー」…東京都新宿区歌舞伎町付近にたむろして売春行為で糊口を凌ぐ家出少女らに声を掛けて囲い込みシェルターなどに住ませる事業を行ってきた、とある一般社団法人を指して使われ始めるようになった言葉である。この法人には東京都から毎年多くの補助金が投入されてきたが、活動報告書の中身はどんぶり勘定もいいところでデタラメばかり、その内情が“暇空茜”氏によって暴露され、大層な騒ぎになった事は記憶に新しい。
またこの問題も氷山の一角で、NPO・一般社団法人が公的機関からの補助金目当てに人権・弱者救済事業に手を出す行為全般が“公金チューチュースキーム”とネットスラングで呼ばれ始める節すらある。こうしたスキームに“入れ知恵”をしているのが半世紀前に“部落解放運動”などを通じてその手の知識を得た同和団体だったり、それらと似たり寄ったりの“貧困ビジネス”集団であることも一部では指摘され始めている。
“福祉”や“人権”というキーワードが一見するとニュートラルで公共性の高いものだと、行政や法的機関が思考停止し追認してしまう、また日本国憲法で基本的人権の尊重などが保障されている以上、国や地方自治体はこれを遵守し認めざるを得ない状況にある。しかし実際には各関連団体の社会活動が正常なのか否か外側から見分けがつきにくい分、余計にタチが悪い。さらにはその手の“利権”を漁る貪欲で傲慢な政治家まで多数いる始末だ。
それに関わり、今回我々がやってきたのは神戸市中央区の「JR神戸駅」である。当方では何度も触れている話題だが、阪神淡路大震災がきっかけで全国的に市民による無償支援の機運が高まった事から「ボランティア元年」と呼ばれる事になった1995年以降、神戸の街は日本社会におけるボランティア精神のグラウンド・ゼロとして認識され、数多くのNPOやなんちゃら法人が軒を連ねて何かしらやっている。そしてその影には胡散臭い団体も多数紛れている事も指摘せねばなるまい。
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