【神戸市】のぞき男も現れる女子学生街、東灘区「甲南山手」駅周辺の街並みと事件現場の側溝

人の欲望には際限がない、とはよく言われる事だが、とりわけ人の「性癖」ほど底なしの世界はないようにも思う。我々も上野駅の13番ホームトイレとか様々な人の欲望渦巻く場所を見てきた訳だが、今回どうしても行きたかった場所がある。神戸市にある「側溝のぞき男」の現場だ。

【衝撃事件の核心】覗き異常執着「生まれ変わったら“道”になりたい」…側溝に入り下着を仰ぎ見ていたド変態の「目が動いた」 – MSN産経ニュース

古今東西のぞき犯罪で逮捕される男は沢山いるが、この「側溝のぞき男」はやる事の次元が全く違っている。通りがかる女性を下から覗き込む為に道路の側溝に入り込みずっと待ち構えていたというのだ。

その現場がどうしても確かめたくて、わざわざ神戸まで足を伸ばしてきた我々もいささか変態じみているが、場所は神戸市東灘区のJR甲南山手駅に近い住宅地だ。JR大阪駅、三ノ宮駅、どちらからも電車で片道15分そこそこで来られる。

駅の付近は、尼崎辺りにあるような下品なパチンコ屋や俗っぽい店舗は皆無である。同じ沿線の街なのにまるで世界が違う。関西はセレブ層と貧民層とで住民の住み分けがハッキリとしている。

そして神戸にはやたらと多い「コープこうべ」の店舗。しかもコンビニタイプ。恐らくこういう店は神戸くらいしかないのではないか。「生協の父」と称される慈善活動家の賀川豊彦が活動の拠点としていたのが神戸で、言わば「生協発祥の地」とも呼べる。

この辺は阪神間セレブゾーンの一角を占めており、甲南女子大・甲南女子高という私立のお嬢様学校がある。そんな私立校の固有名詞と「山手」というセレブ志向をくすぐる単語が合わさったいかにもな駅名。そして隣は関西屈指のセレブタウン芦屋である。

同じ東灘区でも海側に行けば青木だの深江だのといった所は下町感全開で、ブラジル人出稼ぎ労働者が住んでいる地域もあるが、JRの線路から山側は総じてお上品な住宅地でしかない。

衝撃的過ぎる「側溝のぞき男」が潜んでいた現場へ

側溝のぞき男が潜んでいた場所は事前に特定済みであった。東灘区森北町6丁目、ちょうど甲南女子大学キャンパスへと続く住宅街の一角、森北公園から道路を渡った先の歩道である。

甲南女子大学へ続くやや上り坂となった歩道上に問題の側溝は存在していた。来てみると分かるが歩道の幅は狭く、1メートルあるかないかといった所だ。その半分を側溝が占めているので、どうしても側溝の上を歩かなければならなくなる。どう考えても登校時間帯にはこの側溝の上を女子大生がわんさか通りがかるのは間違いない。

「のぞき男」はこの側溝の中に寝そべりながら鉄製蓋の穴越しに通行人を下から覗きこんでいたのである。側溝の中は「深さ50センチ、幅35センチ」しかない。大の男にすれば窮屈極まりない空間である。

この側溝の中に入る為に、鉄製蓋を開けて入るのは外部から目立ちやすいとの理由で、数十メートル離れた開口部から侵入し、狭い側溝の中を這って移動していたらしい。確かに開口部から二度折れて鉄製蓋のある所までたどり着けるが、のぞき行為のためにそこまでやる執念は完全に常軌を逸している。

鉄製蓋のある場所で幅が35センチに狭まるが、手前の所は50センチ程度あって、その気になれば大の男でも潜り込む事は可能だ。しゃがんで進める範囲も限られているので途中からは匍匐前進にならざるを得ないだろう。

今回はメジャーも用意してこの鉄製蓋の穴の寸法も測ってみた。縦に2センチ、横に9.5センチといった所だ。この僅かな隙間でしかない鉄製蓋の穴から目を出していたという事になる。

※写真はイメージです

こんな場所であれば、通り掛かりの人だって何の気なしに歩いていてもほぼ気づかれる事はないし、まさか人が隠れているだなんて想像も働かないだろう。しかし100%気づかれない可能性は無い。しまいには「目が合った」女性の通報によりのぞき魔の存在が知られ、敢えなく御用となったのだ。その女性にとってはホラー映画さながらの展開だったろう。

鉄製蓋から数十メートル離れた開口部。ここn女子学生の登校時間帯に合わせた朝7時くらいから潜り込んでいたらしい。

まだ寒い2月頃に潜り込んだ時には「パンツスタイルの女性が多い」と収穫が望めなかったので、ミニスカートなどの軽装が増える春までわざわざ待って、4月から6月までの間に犯行を繰り返していたという。

また、梅雨時とか大雨や台風の多い夏の時期は危険で身体も汚れるので、その時期は避けていたという念の入れよう。

確かにここからなら誰でも入れてしまうが、身体中汚れるだろうし、のぞきの為だけでよくやるよなあ…4月に一度不審に思った通行人に通報され警察官がやってきた時に側溝に潜っていた犯人がいたのだが「100円玉を拾おうとしたら出られなくなった」と嘘をついてその場をやり過ごしている。

そんな気持ちの悪いのぞき男が潜んでいた側溝の上を歩きながら坂道を登ると件の甲南女子大学のキャンバスが現れる。

ここの学生が思いっきりターゲットにされてしまった訳だが、警察に捕まった犯人が残した「生まれ変わったら『道』になりたい」という名言じみた言葉はこの男の特殊な性癖から生み出される本音が全て現れているようにも思う。

側溝男、また逮捕されていた!

この後、2015年11月にも「側溝男」は再び逮捕されていた。今度は同じく女子学生が非常に多く往来する阪急岡本駅とJR摂津本山駅の間にある「神戸岡本郵便局」前の側溝だ。

ここに早朝3時から現場の側溝に潜り込み、そのまま5時間も寝たままの姿勢で身動き一つ取らず、郵便局から出入りする通行人を眺めていたらしい。もう完全に病気ですねこれ…


The following two tabs change content below.
DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
トップへ戻る