堺の中ではガラは悪くない街と聞きましたが…南海高野線「北野田」でダメな大人を見たのだ

南海高野線沿線で住む街選びを考える時にわりかし候補に上がりやすい、堺市東区「北野田」という街をひょんなきっかけで訪れた我々取材班。駅の西側は綺麗に再開発されて近代的な駅前風景にはなっているが…

それとは一転して、駅の東側に降り立つとごちゃごちゃと入り組んだ路地にパチンコ屋だの呑み屋だの品のない店が乱立する、ちょっとアレな駅前風景が見られるのである。むしろこっち側がこの街の素の表情と言えるのかも知れませんね。ちょっと見ていきましょう。

やはりダメな大人の溜まり場でしかない

まず駅の改札を出て東側に回ると、駅の階段の下にはのっけから立呑み居酒屋が鎮座している件。駅前一等地のベストポジション過ぎる酒場「立呑律ちゃん」、朝10時から営業してます。完全にダメな大人向けの商売ですやん。

北野田駅東側は昔ながらの生活感溢れる狭い路地の商店街が広がっているものの、その飲食店の割合は圧倒的に赤提灯率が高い。すぐそばの二軒のパチンコ・パチスロ屋の客が常用するような食い物屋だという認識で宜しいでしょうかね。

駅東側にある「スーパーライフ北野田店」が入っているこの建物、そもそもパチンコホールを多数運営する「延田エンタープライズ」の自社ビルでございますので。大阪府内ではスーパー銭湯の運営なども含め手広く商売している企業だ。

駅の東側はちょっと行くと西除川が流れる低地となっており、その先もビミョーな住宅街が連なっている。住所で言う駅名通りの「堺市東区北野田」にあたる一帯は概ね駅東側のここらへんということになる。

そんな駅前商店街にも土着感溢れる安定のコナモン供給スポットあり。たこ焼き8個200円、焼そば・焼うどん250円、激安路線で商売しておられます「たこ八」さん。ああ、“いつもの大阪”過ぎる…

北野田駅前も「ひったくり多発地帯」ですので散策の際はご注意下さい。パチンコと酒しか趣味のない呑んだくれたオッサンばっかりだと犯人も狙いやすい事請け合いであろう。そんなにお金持ってなさそうですが…ちなみに北野田がある堺市東区は隣の旧美原町(堺市美原区)にある黒山警察署の管轄区域となっている。

危ない!遮断器を無理やり潜る土着呑んだくれオヤジ!

あんまり駅の東側は見るものもないので、結局また駅の西側に回ろうと思って踏切の前までやってきたんですが、ここも地元民にすこぶる評判の悪い「開かずの踏切」でした。ぶっちゃけ南海高野線はあまり高架化が進んでいない。他に迂回路もなく、特に通勤時間帯の混雑がやばそうだ。

我々の取材中にも、唐突に遮断器が降りた後にも千鳥足でヨロヨロ踏切を渡っては見ての通りにすり抜けていった呑んだくれオヤジがいた。ちょうど立呑み居酒屋を出た直後にこれですからね。この調子じゃ過去に何度か泥酔者が轢死してませんか、ここ。

踏切を無理やり横断した泥酔オヤジが出てきた立呑み居酒屋がこちらになります。北野田って結局こういう店ばかりですが、いくら駅前が綺麗になっても元々の住民の質がアレなので、教育環境にうるさい層は大阪狭山市から先の地域に住みたがるのだろう。

そんな立呑み屋の角から路地に入るとその先も赤提灯ばっかりでございますよ。正直、堺東なんかと比べても全然繁華街としてもしょぼい駅前だが、呑み屋とパチ屋の多さが際立つ。

先にも触れたが、条例でパチ屋が出店できない隣の大阪狭山市だとか、路線バスでしか行き来できない周辺の田舎臭い地域にお住まいのオヤジ達の「飲む打つ」需要に応えているのかも知れない。 知る人ぞ知る南大阪のハシゴ酒地帯、それが北野田なのだ。

しかしこの飲食テナントビルの7階に入っているスナック、屋号がドストレートでアレすぎませんか?こんな屋号を掲げてまで、夜な夜な何をされているのでしょう。善良な市民には知る由もございませんな。

堺市の他の地域や泉州などと変わらず、毎年だんじり祭りが行われる北野田の街(実は厳密に言うと北野田は旧南河内郡)、ガラの悪い地域が多いイメージの堺市の中でも割と「治安が悪いと思った事はない」等の評判も耳にする。もっとも大阪人の基準でそのように言われても、他地方からの出張族がどう思うやら。

DQNの落書きにユーモアで返す、微笑ましい北野田住民の姿

最後に北野田駅前の南海線沿いの一画にある廃業した写真屋さんの軒先でも見ていきますかね。随分とド派手にクソ小汚いグラフィティアートもとい落書きでシャッターが塗り潰されてしまっていて酷い。

そんな器物損壊罪モノの違法行為に対し、怒りではなくユーモアで返す写真屋さんの店主の張り紙。「残念 0点 もっと上手なアートをお願いします (店主)」との事。そんな張り紙なんか貼っつけて、またシャッターに落書きを描かれてもいいんですかね。いちいちDQNに腹を立てていたら、こんな街ではとても暮らせない。そういう事か。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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