【雀荘ばっかり】日本有数のマンモス校・近畿大学の門前町!東大阪市小若江「近大前商店会」を歩く

大阪府内では吹田市の関西大学と並ぶ、日本国内でも屈指のマンモス校「近畿大学」のお膝元である東大阪市の長瀬を訪れ、駅から大学キャンパスへ向かう道中にある長い商店街を見物しているわけですが…

駅前からズルズルと連なる商店街も途中から「近大前商店会」と名前が変わって、さらに学生街の趣を強めている。その商店街のドン突きに近畿大学東大阪キャンパスの正門が見える。まさしくこれ以上ない「大学の門前町」感。

この商店街に午前中訪れると、近鉄長瀬駅からぞろぞろと通学のための列をなす近大生たちの姿が見られる。なかなかの圧巻である。近畿大学全体の学生数3万3千人のうちの2万3千人以上、つまり大半の学生が近大の本部となる、この東大阪キャンパスに通っている。

首都圏で言うところの早稲田大学に通う学生の通学風景にも近いが、あっちは高田馬場から地下鉄東西線でひと駅行くか早稲田まで歩くかの違いがあるが、こっちは近鉄長瀬駅からひたすら歩くしか手段がないので、まあとにかく人並みが半端ない。京都市内はともかく、大阪にこんなに学生がウヨウヨいる街はそうそう他にはない。

2万人以上もの学生が在籍し毎日通学に行き来するメインストリートたる商店街だけに街の不動産屋も皆一様に「近大サマサマ」っぷりをアピールしまくっている。まあ、そりゃそうなるか。

麻雀大好き近大生!雀荘ばっかりやないか、この商店街!

近大前商店会を歩いていてやたらめったら目につくのが「雀荘」の存在。学生街と言えば雀荘…麻雀は男の嗜み…とばかりに連想するのは昭和のオッサンばかりか…と思いきや、どっこい近大生の麻雀好きを示すかのようにあちこちにその手の店舗が。

この通りいたる所に雀荘の店舗が大なり小なり揃っていて、さぞかし近大生は麻雀ばかり遊んでいるものだと感じさせる。学生価格で貸卓800円と割安感を打ち出してる店があるかと思いきや…

平日昼間限定で貸卓500円でやっている店もあり同業者の競合の激しさも伺わせる。まあ、お金のない学生相手の商売ですからね…

いまの近大生の親の世代から余裕であったような佇まいを見せる年季の入った雀荘もあったり、もはや麻雀の嗜みがない人間や女子供はすっこんでろ的なテンションである。

安い食い物屋に雀荘ばかりが揃うこのグダグダした学生街の様子を見ていると、どうしても東京の「高田馬場」に近いものを感じるのだ。そりゃ偏差値だけで見れば早稲田の方がずっと高偏差値だが、雑多な人種を受け入れる大学の気質もなんだか近大との相似性を思わせる。

しまいにはゲームセンターもあったりして、どう見ても不良学生の溜まり場にしか思えない商店街なんですが、そこはやはり近大生の雑多ぶりが商店街の店舗構成にも反映されているのだろうか。

マンモス大学の門前町、偏差値平均クラスの商店街。食い物屋はハイカロリー

大勢の学生を迎え入れる、マンモス校の門前町たる近大前商店会。しかし近畿大学は決してエリート校などではない。医学部と薬学部を除けば偏差値45~55というド直球過ぎる標準値にいる平凡な人材の育成に長けている、ごくフツーの大学である。

したがって青学や慶應あたりで純粋培養されたお坊ちゃんあたりから見れば下町過ぎて鼻で笑われそうな食い物屋ばかりが並んでいる。たこ焼き8個100円!クレープ200円やで!

チェーン系のドカ盛り系ラーメン屋や高カロリー食系の食い物屋が目立つ一方だが、こちらの喫茶店「すわん」も見るからに学生しか相手にしてなさそうな佇まいのインディーズ系飯屋。雑然とした店構えも気になる。店の名前とは裏腹に“全面喫煙可”であるのはお約束。

ここでも揚げ物メインのサービス定食7種類を480円というワンコイン以下価格で貧乏学生向けに提供している。店の看板には朝11時から開店とあるが早朝6時から夜中3時まで営業しているらしい。時間の感覚がここだけおかしい。ちなみに朝10時前に来たのでここ以外食い物屋はほとんど開いてませんでした。次はもうちょっと時間ずらして来ないといけませんね。

首都圏のデブ学生よ刮目せよ、関西にも「キッチンカロリー」があるぞ!

近大正門の真ん前にレトロな店構えでどっしり営業している「キッチンカロリー」。店の名前からしてゲップが出そうな感じがするんですが、学生時代に上京するなどして首都圏に馴染みのある方々ならピンと来る店名ではなかろうか。

「ザ・昔の洋食屋」感しか漂ってこないショーケースの中のアルミ皿に乗せられたサンプル食品群。カレーにやきめし、ハンバーグにナポリタン…まさに“鉄板”過ぎる品揃え。オープンして半世紀以上を迎える、近大前の食い物屋の中では老舗中の老舗である。

首都圏では御茶ノ水や神保町にここと同じ名前の店があって学生向けの洋食屋なのも共通している。東京のそれとは関係がありそうな気がしていたのだが、ここのマスターは学生時代に上京していて明治大学に在学していた頃、近所の同名店でバイトをしていた経験があり、当時の店主に関西にて同じ屋号で商売をやる許可を得たらしい。

近大前のキッチンカロリーは昭和42(1967)年に開業した当時の店構えがそのままになっている。カレーライス430円はともかく「ガチャ鉄板焼」ってなんやろね。ともかくマスターも高齢だしどれくらい長続きするかは分かりませんのでレトロ洋食屋マニアの方はお早めにどうぞ。

気になるスポット「近大薬学部薬用植物園」

ハイカロリーな食い物屋ばかりが目立つ近大前商店会に唐突に現れる、鉄柵に覆われた一画。近大薬学部の薬用植物園らしいです。昭和29(1954)年の薬学部創立以来の歴史を誇る植物園だが、2015年にキャンパス内からこの場所に移転している。東京の小平市にある「東京都薬用植物園」に行けばケシとかアサといった危ない植物が展示されていますが、ここはそういうものは置いてないみたいですので、悪しからず。

商店街を突き抜けた先には、入学式で近大出身の「つんく♂」がプロデュースして自ら登壇し、声帯摘出で声が出せなくなった本人が新入生に向けて字幕で熱いスピーチを送るのが近年の恒例行事となっている「近畿大学東大阪キャンパス」の正門前に辿り着く。駅からここまで歩いて10分強ありましたよ…


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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