【夜の奈良ドリームランド】西名阪道「香芝インター」前のド派手なホテル街を見物する

大阪と名古屋を最短で繋ぐ大動脈、西名阪自動車道に乗って大阪から奈良方面に走ると奈良県側に入って最初のインターチェンジが香芝インターである。

ここで降りても近所に法隆寺があるくらいでとりわけ珍しいものがあるわけでもないが、それ以上に気になって仕方がないのが、香芝インターの辺りを通り過ぎる時に毎回嫌でも目に付くギラギラネオンサインを輝かせるラブホテル群だ。

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あまりに気になるので、香芝インターを降りて近くの田んぼから例のラブホ街をまじまじと見る事にした。ホテルの多くは西名阪道に張り付くようにびっしり連なっているようにも見える。その数およそ10軒ほど。

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ついでに香芝インター出入口付近を見るとのっけからラブホの廃墟が突っ立っている始末。「夢みるBiBiちゃん」は永久の眠りについてしまったようで物悲しくもあり。しかし街の入口がこのザマとは香芝とはいったいどんな街なんだと。

大阪鶴橋から近鉄大阪線の快速急行で25分の位置にある五位堂駅近くの真美ヶ丘ニュータウン辺りが激しくベッドタウン化しているものの、全体的には特徴もない奈良の田舎町である。

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まあ田舎町ということで娯楽が乏しいのかしてこういう所が流行るのだと思われますが香芝インター周辺の電柱にはデリヘルビラがベタベタ貼りつけられていて、隅々までやられちゃってる感が漂っている。

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せっかくなのでホテル街の中に突っ込んで様子を見る事にする。インターを出た所から回り込んで真後ろの道を進む事になり若干わかりづらい。そのうち外観が真っピンクのえげつない外観のラブホが姿を現す。

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ホテル街の入口に鎮座するピンクの殿堂は「ホテルフラワースタイル」。そんなに大きな建物でもないが、色使いのケバケバしさに大興奮である。

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パチンコ屋の新規開店か冠婚葬祭でもやってそうな大輪の花がホテルの建物至る所に咲いております。「電波お花畑」ってこういう景色を指すんだね。

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そしてフラワースタイルの真裏には「あすか霊園」という墓地まで完備されている。ここでも嫌悪施設同士仲良く墓場とラブホが隣り合っているのだ。ここなら腹上死しても大丈夫だね!

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墓地入口横からホテルの看板がずらずらと立ち並ぶ。いくつかの看板は白いカバーが被せられているが廃業した所も何軒かある模様。西名阪道下のトンネルを潜ったその先にある。

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このトンネルが外界からホテル街へのほぼ唯一の通路である。またホテル街の先に分川池の釣り堀やゴルフの打ちっ放し、新興住宅地への抜け道にもなっていて色々あるためか、交通量は意外に多い。

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しかしこのアプローチを見ても完全に徒歩で来るような場所ではないことは明らか。典型的な郊外型ホテル街であると言える。どうしても徒歩で来る場合はJR王寺駅から和歌山線に入って志都美という駅で降りると近い。

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トンネルを潜れば、そこはラブホしかないピンク色の世界だった。

往来する車の殆どが直進して目の前の急坂を登っていく。ホテル街は丘の斜面に沿って並んでいたのだ。西名阪道から見える景色がやけに仰々しいのもこの地形がひな壇のような効果を与えていたからだ。

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一方で西名阪道に沿ってホテルが並ぶ左側の急坂は殆ど車通りがない。割に綺麗めな「ファイン」「おとぼけビーバー」「ウォーターゲート」の3軒。

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各ホテルの入口にはびっしり書き込まれたサービスの数々。どれにしようかとホテルの入口で悩みたくもなるだろうが、目の前が急坂なのでブレーキ操作をしっかりしないと車がバックしてしまいそうになる。

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関西では割とメジャーな「おとぼけビーバー」。あっちこっちに同系列の店があるので関西人には馴染み深いが他地方から来た人間にとっては変な名前のホテルだと笑われる典型。3軒並んでいるうち料金体系が最も廉価。

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一番奥のホテルは外観もやけにアジアンでスタイリッシュ。西名阪道を走っているとホテル入口の象さんのオブジェがやけに目立って見える。

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ここにも容赦なくデリヘルビラが電柱にベタベタ貼られている。関東では埼玉の岩槻インターといい勝負が出来そうな、香芝インター前ラブホ街の風景。

西名阪自動車道香芝インター前のラブホ街が気になって仕方がなかったので様子を見に来た訳だが、結構な数のホテルが営業中ではあるが一方では古びて場末感が酷い物件や廃墟と見紛うような物件が何軒かある。

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現役のホテルが何軒あるか厳密に数えたら、西名阪道北側に2軒、南側に11軒。これだけの数のホテルが一同に密集しているのでなかなか壮観である。

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トンネルを潜ってすぐ右側に見える「名阪モータイン」の看板が古めかしいホテルの建物は見た目が完全に廃墟チックで、果たして営業しているのか?と疑わしくも思えるのだが、駐車場入口には料金表が書かれた板が立てかけられているので、一応まだまだ現役のようだ。

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西名阪道を走る車にも目立つように高々と掲げられたホテルの看板はすっかり錆だらけで横断幕が千切れたまま放置されているので、どう見ても廃墟にしか見えない。「CARHOTEL」に「モータイン」の文言も昭和臭全開。

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トンネル正面の急坂を登っていくと左手に見える「天女山アイネ香芝店」もかなり古臭さを感じさせるが、何よりもホテルのウリが「ラジウム温泉」らしい。ジジババでも泊まりに来るのだろうか。すげえ。

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ホテルの建物周囲にも「ラジウム温泉」と書かれた看板があちこちに置かれていて笑えてしまう。

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「日本で唯一の薬石」の文字が書かれた看板も塗装が剥がれ落ちて何とも言えぬ哀愁を感じさせてくれる。何十年前からやってるんでしょうね。

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「ラジウム温泉」の文言ばかりが目立つ香芝のアイネだが、ここは1985年の新風営法施行以前の建築で、昭和全開の内装を持つ客室が残る貴重なホテルの一つ。都築響一氏のラブホテル写真集にも掲載されている。今回は日程の都合が取れず内部潜入は出来ず。残念。

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急坂を上がった先にもまだまだホテル街が続いている。

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そこをさらに奥へと突き進んで行くと個人所有の果樹園が姿を現す。その向こうにも古びたホテル群が顔を覗かせる。

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さしずめ奈良の入口にひっそり広がる秘密の花園である。ここまで登って来ると半分山の中なので徒歩で来るにはちとキツイ。

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道の反対側は枯れ草が鬱蒼を生い茂り荒れ果てたような風景を見せているが、電柱ごとひっくり返ったホテルの看板も転がっていて雰囲気がすこぶる廃テンション。

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看板には「モータリストホテル香芝」の文字がはっきり見える。「モーテル」と言いたいのだろうが、モータリストホテルて…日本において今ではどちらも死語となっている。看板だけあるのにホテルの建物はどこにある?と思ったが、どうやら人目に付かない場所に廃墟として残っていて、心霊スポット扱いされているらしい(→詳細)

大阪からも程近い秘密の花園・香芝インター前ラブホ街。奈良観光の際にも便利なので近くを通りがかった時には立ち寄ってみては如何だろうか。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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