【ドカチン飯】パチンコ打って飲んだくれるしかない街・港区役所前「赤丸食堂」の天保山チキンカツ

海遊館や天保山ハーバービレッジが90年代に出来てからは、土地勘のないよその人間からは勝手にトレンディスポットされていたりするらしい「大阪市港区」。ここは東京都港区とは大違いであり、港湾労働者上がりの老人がパチンコを打って飲んだくれるしかないド下町なのだという事を是非とも目の当たりにして欲しい。

さて、今回やってきたのはJR大阪環状線および地下鉄中央線弁天町駅から10分くらい歩いたあたりの「みなと通」沿いの一帯である。弁天町は駅前にド派手な超高層ビルやタワマンがあるものの、実際に街が開けているのはこのへんだ。

人口約8万人を数える大阪市港区役所の庁舎もこのみなと通沿いに建っている。みなと通には頻繁に市バスが往来しており、梅田・難波方面から天保山までこのバスで帰って来られるので、高齢者に限らずとも需要が高い。バスで来た場合は「港区役所前」で下車。

区役所の回りもパチンコ屋だらけでんがな

港区役所の真ん前にはのっけから「1円パチンコ」の専門店があり多くの地元民のチャリンコが店の玄関先に停められている。もうこの画一つだけでこの地域がどういう性質の地域なのか分かるというもの。

ため息混じりに上を見上げても、すこぶる下品でDQNなセンスの光るパチンコ屋の広告がデデーン、である。結局この地域の住民にとってはパチンコくらいしか娯楽が無くなるのは相も変わらずのことである。

みなと通りの東側に入っていくとここにもパチンコ屋が一軒。店の名前は「デルーサマックス市岡店」。なんちゅうど直球すぎるネーミングやねん。

こんな具合で港区役所周辺はギャンブル親父が集まる一大アミューズメントスポットに変わり果ててしまっている。ちなみにこちら、2018年に大手のアンダーツリーグループに買収されて「キコーナ市岡店」に変わってしまったようですが…

旧デルーサマックスの隣には港区民の暮らしを支える「関西スーパー」の店舗もあり多くの買い物客で賑わっている。店内休憩スペースでは酒盛りをする地元の老人の姿がちらほら…パチンコと酒盛りくらいしかやることがないのか。

大阪市港区は公明党支持者が多数派の街です!常勝関西やで!

みなと通沿いを歩いていてもやたらと目につく公明党ポスターの数々だが、区役所前に公明党所属の大阪市議会議員の事務所まであったりする。

かつての中選挙区制時代、西・港・大正・浪速・西成・住吉・住之江といったベイエリアがごっそり「大阪府第1区」となっていて、港区も含めてこの地域は公明党支持者、つまり創価学会員が非常に多い土地柄で、昭和39(1964)年の同党結党以来、第31回から第40回まで殆どの衆議院選挙で公明党候補が当選している。

市岡一丁目に創価学会大阪港文化会館の立派な建物もございます。熱心な学会員が非常に多いのは今も昔も変わらず。常勝関西の鉄壁の砦を頑なに守り続けている土地なのである。それと港区を含めたベイエリアはかつて学会員が布教活動の場としていた市営住宅が非常に多かった事も起因しているのではないかと認識している。

港区役所前で何食べよかな、よっしゃ「赤丸食堂」にしたろ

東京都港区は年収1000万超世帯が3割以上いるリッチピープルの街だが、転じて大阪市港区は年収300万円以下が5割以上もいる貧困層の街。なので安くて腹いっぱいになれる食い物屋しかない。つまり粉モン揚げモンが主食であるという事。

まだ港区役所前付近は八幡屋あたりのように過疎化しておらず子育て世帯もちらほら見かけるが、通りすがりの金髪ヤンママがスーパーのレジ袋に大量に沖縄そばのカップ麺を詰めているのを目の当たりにすると、なんだか身につまされる。

今日の昼飯はお好み焼きにしよかな…って思ったら店の名前が「奄美」な件。地方から多くの港湾労働者を受け入れた大阪ベイエリア、沖縄や奄美出身者がやたらと多いのは共通している。また奄美諸島に学会員が多いというのも、長年大阪から奄美諸島を結ぶフェリーがあった関係で、繋がりがあるのかも知れない。

結局、港区役所前のみなと通沿いで桁違いに繁盛している老舗の「赤丸食堂」にピットインする事にした。港区一帯を壊滅させた大阪大空襲の末に迎えた終戦直後、闇市の時代から日章旗を店のトレードマーク代わりに上げていた事からこの名前で今でも商売してます、というくらいの老舗。

ここで食ったのは「天保山チキンカツ」と称する料理。天保山と言えば日本一低い山として知られるが、ここではデミグラスソースの掛かった山盛りのチキンカツがどでんと乗ってやってくる。単品780円、定食にすればプラス250円也。

横っ面を見るとドカチン飯感が半端なくエグいんですが、正直ネタに走りすぎましたね…終わりの方はかなり胃袋がヘビーである。そして客の半数以上が何かしらのアルコールを注文して「食堂呑み」に走っているのも地域柄か。よくメディアに紹介される機会が多い店なので、観光客もふらりと入りやすい雰囲気がある。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。

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