【豊中市】阪急宝塚線屈指の貧困地帯「庄内の文化住宅」の本気度をご覧下さい

阪急宝塚線庄内駅の周辺をうろうろ探索中の我々取材班、駅東口に残る怪しい飲食店街を見物した後は駅の西側を見て回る事にした。相変わらずどこを見ても雑多でぐっちゃぐちゃな街並みがたまりません。

庄内駅西口はウエスト商店街というアーケード街があるがその前に寄り道。やや北側の一画がちょっとした路地裏商店街となっている。やたら居酒屋が多いのが特徴。十三辺りとそんなに雰囲気が変わらん。

庄内西口商店街「ちろりん村」という名前がついていた…たまに見かけるネーミングだが昔のNHKでやってた人形劇が由来なんですねこれって。多分名付け親は年金世代以上のセンスの持ち主。

台湾料理の居酒屋もあれば韓国料理屋もあって意外に多国籍なのね。どこの街に行っても大抵ハングル率が高いのが大阪民国たる所以。

台湾に韓国と来たら次は大陸。向かいのビルに中華料理「ちゅー」。庄内の街は共通してネーミングセンスがテキトーな店が多い気がするのだが、吹田とか尼崎あたりにも同名の店があるらしく地味にチェーン店らしい…

赤いテープを貼りあわせて「中華料理」って書いてた(笑)でもこの四文字って直線が多いから何とかなりますわな。東京の佐藤修悦先生の描くガムテープフォント・修悦体には遠く及びませんが。

ちろりん村の近くの住宅地に入る。庄内ウエスト商店街のアーケード北側の一画。かなり貫禄のある長屋アパートの建物がある。2階建てでエアコンの室外機が一列にズラーッと並んでいる。まるで西成のドヤのようだ。

せめてアパートの名前だけは縁起良く「宝来荘」と名付けられている。案の定独居老人や独身者ばかりが住むワンルームアパートだった。家賃は27000円とお安い限りです。

玄関周りは家主のご趣味かプランター栽培がズラリ。やっぱり緑があると心が和みますね。

鰻の寝床のような細長い建物が気になって思わず裏側まで回ってみたが隣が駐車場なので建物全体がよく見える。一体何部屋あるんですかここ…

よく見ると宝来荘だけではなく隣や向かいにも同じようなアパートがひたすら続いているのである。庄内という街は別にドヤ街という訳でもないはずだが…

空室有りますとの看板を掲げた「第一清龍荘」。ここも独居アパートらしく西成のドヤ街みたいに家賃が明記している。仲介無料、3畳14000円から。激安過ぎてびっくりしますね。ちなみに隣の服部にも第二清龍荘というのがあるそうです。

豊中市でも大阪市内に近い側の庄内や服部辺りはこのような文化住宅が密集している独特な風景が見られる。殆どが年金受給者か生活保護受給者の独居老人ばかりらしい。大阪市と同じ福祉の街ですね。

関西のセレブ路線などと言われる阪急宝塚線も大阪市に近い豊中の庄内あたりはまるっきりベタな下町風景。宝塚歌劇とかにはもっぱら縁遠い庶民が暮らす庄内の街並みをまだまだ貪欲に見て行きましょう。

庄内ウエスト商店街のアーケードを抜けてその先の庄内幸町も見てみましょうね。商店街らしき街並みはアーケードが途切れてからもだらだら続いている。

でもしばらく歩くとシャッターが閉まったままの店ばかりで寂れっぷりが目立ってくる。何しにこんな外れまで歩いて来ているのかというと庄内からも程近い尼崎市戸ノ内町の取材があったからだ。

庄内らへんはまだ郊外と呼べる程の街ではないので駅から離れても延々と貧乏臭いアパートや住宅街やらがぎっしり立ち並んでいる訳だが土地が余っていないのか知らんが屋根上に無理矢理ガーデニングの土台を作っている家を発見。無茶するよなあ…

未だに風呂なしアパートも多い土地柄なので銭湯も客が大入りになっている。庄内幸町の播磨温泉。銭湯でも「温泉」と名乗るのは関西仕様。

さらにこのへん一帯の住宅街を見渡すとこんな素晴らしい佇まいの「文化住宅」が山ほど見つかるはずだ。地図でも確認すると至る所に「○○文化」と書かれたアパート物件が転がっている。

文化住宅の宝庫たる豊中の庄内、大阪市内が市営住宅だらけなのに対してこのへんは民間地主のボロアパートが主体となっている。戦後の高度経済成長期にこのへんの農地がまるっきり文化住宅に建て替えられてこうなった。

ボロアパート街につきものの銭湯とコインランドリー。庄内ではまだまだ現役稼働中。24時間営業なのも時間を選ばず働く労働者には心強いみなさまの「太陽」。

狭いながらも一通りの設備は整ったコインランドリー内部。それは決して昭和のノスタルジーじゃなくて、ここ庄内では一般生活の一部なんです。

壁に貼られた注意書きの張り紙。「ズック靴」「地下足袋」といった語句の数々に庶民の暮らしっぷりを感じる事が出来る。それはいいけど「犬猫のマット」って…そんなにペットを飼ってる人が多いのだろうか。汚れるからみんな使用禁止ですよ。

こんなに駅から外れた場所にも居酒屋がちょくちょくある訳ですが「ちょっと一杯 またきて屋」…(笑)いやあ大阪らしさ全開でしょーないですね。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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