寝屋川市役所とミレ信用組合も近所にある「寝屋川市八坂町」のコリアンな街並み

ここ連日続けてきた寝屋川市レポも今回で一区切り。京阪寝屋川市駅から北東方向に歩くと寝屋川市役所などがある本町や、隣接する八坂町といった地域がある。

この八坂町にも「さすが大阪」と唸らせるほどの香ばしい街並みが見られるのでお伝えしよう。まずは京阪本線の高架に沿って歩いていきましょうね。

八坂町はその地名通りに町内に八坂神社がある。文化住宅やボロアパートだらけの住宅密集地域でろくに緑もない土地にあってここだけ鬱蒼とした木々に囲まれた厳かな境内風景が残っている。

焼肉パルパル寝屋川駅前店とその上の簡易宿泊所

そんな八坂神社からちょっと歩いたところに、なんだか香ばしい店構えの食い物屋が姿を現すのである。ん?あれは焼肉屋ですかね?ちょっと古くさめで真っ赤なネオン看板を掲げる「焼肉パルパル寝屋川駅前店」である。

ここは寝屋川市初の「認定生食用食肉取扱者等設置施設」。焼肉、韓国料理一式はもちろんのこと、厚生労働省お墨付きの和牛ユッケが食えます。韓国ではそれほど規制されていないユッケだが、2011年の食中毒による死亡事故以来すっかり規制強化された日本国内ではなかなか出している店がないのに、まさか寝屋川で食えるとはね。

看板を見るなり叫びたくなる「オーパルパル!」いやそれはソウルの壊滅した置屋街だ。そうそう、数字の「8」は韓国語で「パル」だ。昭和63(1988)年オープンなのでこの屋号らしい。

しかしそんな焼肉屋以上に気になるのが、店の脇から伸びている、同じ建物の二階に上がる外階段。外階段のテント屋根に記されている「メソン(簡易宿泊所)」ってのは何なのでしょうか。括弧書きで簡易宿泊所って書いてますよ?

まさか寝屋川にもドヤがあったのか!という衝撃の展開。しかし特にネットで情報が出てこないんですよね。また同じ二階にある居酒屋「燦具里亜」の漢字の当て字具合が安定のヤンキーテイストを醸し出している。

その並びにある中華料理屋「金太郎」も現場のドカチン感に彩りを添える名脇役っぷり。ヤキメシセット食うて、ほな明日もがんばろか~みたいな雰囲気です。

店の横にあるメニュー表を立てるポストに「メニー」と書かれておりますが、これは「メニューがごっつ豊富、メニー、メニー」というオオサカンジョーク的なダブルミーニングなのでしょうかって、そんな訳無いですか。

一連の建物を遠景で眺めてみましょう。なかなかの壮観ぶり。毎日「おけいはん」で特急電車に揺られて枚方や樟葉あたりから通勤するスーツのサラリーマンにとっては素通りするしかない寝屋川市。毎日車窓から見下ろす事はあってもあまり縁がなさそうな街並みだ。

京阪電車の高架を跨いだ反対側の路地に入った一画にも古めかしいマンションの下に食い物屋が連なっている。

そこにも昭和なド下町仕様の御食事処「みよし」が渋い暖簾を掲げて昼間から営業している。お昼のサービスランチはカツカレーセット、鮭塩焼&天ぷらセット、トンカツセットの三品でいずれも650円。安ぅ~。

寝屋川市役所の近所に旧朝銀「ミレ信用組合」もございます

そこからもうちょっと歩いたところに市役所前に繋がる車道が現れる。この先は八坂町から外れるのだが、何やら香ばしい気配を察して市役所の近くまで歩いてみる事に。

そこには星光病院という街の総合病院の建物も。昭和テイスト漂う赤い立体看板が存在感を放っている。独居老人の溜まり場になっていそうな感じもしなくはないが…

星光病院裏手の細長いヴィンテージ物件「トヨノマンション」もなかなか味わい深いものを感じる。マンション一階部分は軒並みずらりと店舗テナントが。

カラオケスナック、床屋、廃業した居酒屋、カラオケスナック、美容室、廃業した大衆食堂、喫茶店、タバコ屋、イタメシ屋、処方せん薬局、カラオケ喫茶、みたいな感じで並んでいてアルコール率高め。これ絶対病院患者がお忍びで酒呑みに来てるだろ。

この通りの並びに堂々とそびえる旧朝銀「ミレ信用組合寝屋川支店」。大阪の中崎町に本店を置いているが、他の支店の場所を見ると生野区や東大阪市など、在日コリアンの多い地域ばかりである。特に旧朝銀系なので未だに「北」に属する在日コリアンが主な顧客である。

…と思ったら日本共産党の事務所まであってあちこち騒がしい街並みなんですが、さっきから寝屋川市駅周辺を歩いていてもポリティカルアンテナがずっと左に触れっぱなしです。寝屋川も高槻同様、かつての公教育の現場で「地元集中」の弊害が生じた左巻きエリアです。

さらにドピンクの公明党なっちゃんポスターも魔除けの札みたいにベタベタ貼られたお宅があったりする始末。定数27(来季以降24に削減)の寝屋川市議会では公明党が7人、日本共産党は5人の議員がおられるそうです。「ひましにごっつ助かる!」そうで、寝屋川市民の皆様良かったですね。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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