1980年代後半~90年代初頭に掛けて迎えた“バブル経済”という狂乱の時代に「イトマン事件」を起こし多額のカネを闇社会に流し込んだ張本人で、今ではとっくに塀の外に出て祖国の大韓民国にお住まいになられている大阪・中津出身の在日コリアン・許永中氏は、自らが育った土地を指して「大阪は在日の首都や」と言い放ったとかなんとか。
実際、大阪を含め京阪神エリアは日本における在日コリアン人口が最も多い地域で、大阪には許永中の生まれ育った中津に限らず、生野区や東成区や東大阪市に国内最大の在日コミュニティを形成する他、兵庫では三宮に隣接する生田川地域や神戸市長田区や尼崎市、京都を見れば京都駅南の東九条…枚挙にいとまがない。
それだけ沢山の在日コリアンが住んでいる関西において、そうした人々が死後も眠る「民族墓地」を抱える韓国寺院が人知れず存在する。場所はどこかというと京都府相楽郡南山城村にある「高麗寺」…一見すると、なんだ京都か…と思ってしまうが、ここは京都は京都でも全く場所が違う。人口2000人そこそこしかいない、京都府において唯一残る「村」なのである。地図で南山城村の位置を見て欲しい。南北に細長い京都府の最も最果て、京都市内よりもむしろ三重県伊賀地方が全然近いという、僻地も僻地だ。
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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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