【京都市】近鉄桃山御陵前駅すぐ、ラーメン臭漂うガード下空間「近鉄桃山商店街・駅前0番地」

酒蔵と坂本龍馬の寺田屋騒動が名物で、多くの観光客が訪れる京都市伏見区桃山地域。なんの気なしにこんな街にひょっこり足を運ぶきっかけがあった我々取材班なのですが…

今回訪れたのは近鉄京都線の桃山御陵前駅。丹波橋の一つ先にある駅でございますね。なんやかんやで伏見区の中心的存在で、賑やかな商店街もあれば伏見桃山城や明治天皇陵などもあるメジャーな地域であるが、そう言えば、そんなにこの街に来た覚えもありませんでしたね。

桃山地域は伏見区の中心のようです

近鉄京都線桃山御陵前駅の改札を降りる。京阪との競合エリアにあたるのかして、何の変哲も無い駅ながらも急行停車駅に指定されている。近鉄で京都駅まで最短11分、京阪で祇園四条駅まで最短13分…程良い距離感である。

駅前の大手筋通を西に行けば伏見区屈指のアーケード街「伏見大手筋商店街」や酒蔵エリアや寺田屋などがあり、東に行けば伏見桃山城や明治天皇陵があるという歴史と庶民生活の匂いがぷんぷん漂う京都らしい街。大学に通うために京都にやってきた地方の学生の一人暮らしにも人気が高いお土地柄である。

近鉄の駅から100メートルも離れていない場所に京阪電車の伏見桃山駅があり、ここいらの住民は大阪・奈良にも電車一本で行ける交通利便性の高さを享受しているのだ。隣の丹波橋駅の方が乗換駅としてはメジャーだが、住みやすそうなのはこちらですかね。

京阪の駅前から伸びる、伏見区を代表するアーケード商店街「伏見大手筋商店街」もかなりご立派で人通りも激しく賑わいぶりも大したものなんですが、よくよく見れば大手チェーン店にあちこち侵食されまくっていて、なんだか東京によくある没個性化したアーケード商店街を見るような気になってしまい、あまり食指が動かないのだ。

近鉄桃山御陵前駅の真正面にある古びたガード下飲食街が気になるぞ

それよりも今回紹介したいのは近鉄の改札から目の前にぽっかりと口を開けている、こちらの古びたガード下飲食街。何やら駅前一等地らしからず、恐ろしいくらいに場末感を放っている。

頭上にはほとんど色が消えかかった「近鉄桃山商店街」とうっすら書かれた看板に加え、サブタイトル的に「駅前0番地」と書き加えられている。

右隣の店舗の残骸には「フルーツショップ砂清」と書かれた痕跡が見られる通り、ここは元々は駅前ガード下商店街だったものが時代の変化の末に飲み屋街に変遷した場所のようである。

ガチャガチャと飲料の自販機コーナーと化したかつての果物屋の店舗、その横っちょを見るとちょっとした休憩スペースもある。ガチャガチャ自販機が15個も積まれていて誰が買うのかと一瞬思いましたが、お子様よりも多分学生が買っていくんでしょうな。

で、その先のガード下飲食街に目をやると結構雰囲気のある飲んだくれ空間が広がっているのであった。年季の入った土着民向け赤提灯居酒屋が多数を占めており、一見の観光客には見向きもしない感満載である。

しかし全長50メートルもいかないくらいの小さな商店街となっていて、すぐに通り抜けられてしまう短さだ。その終端部近くにある「和風すなっく亜紀」の佇まいがまた渋い。この商店街では最古参組だろうか。

反対側の入り口まで来てから振り返ると「伏見桃山商店街」と書かれた看板が。駅前側の看板とは表記が異なっておりテキトーっぷり極まっている。近鉄桃山でも伏見桃山でも、もうどっちでもええやん、めんどくさい…って感じですか。

さらにその先、近鉄京都線の高架に沿ってしばらく歩行者通路が観月橋方向に伸びている。近所の住民の通り道として絶賛活躍中といったところか。東京で言うところの高円寺駅から阿佐ヶ谷方面に伸びる中央線の高架下に近い雰囲気がありますが、規模的にもサブカルこじらせたりできる程のものでもないようです。

“高架下京都ラーメン”でも食べますか

さて、そんな駅前プチ魔窟状態となっている近鉄桃山商店街の中で昼間っからプンコラとトンコツ臭を漂わせるラーメン屋が一軒、存在感をモロ出しにしていて食欲を無駄にそそられてしまった件。

どでかい赤提灯に「特製 高架下京都ラーメン」と掲げた、桃山住民のソウルフード的ラーメン店「ラーメン大中 伏見店」でございます。しこたま夜型のガード下飲み屋街の一角にて、午前11時半から営業開始。

駅前一等地のガード下空間で喰らう、京都ならではのガッツリコッテリ系豚骨醤油ラーメン。そこに容赦なくネギとキムチとニンニクをぶち込むスタイル。付け合わせに唐揚げに白飯までオーダーして、胃袋に掻き込む始末。あー旨い。久方ぶりに“京都に来ましたで”って感じがする食い物にありつけました。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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