「住宅地区改良法」という日本の法律がある。これに基づいて行われるものが「住宅地区改良事業」であり、不良住宅を除去して公営住宅を建設したり、防災上問題のないように十分な広さの道路や消防設備を整えたりするのが主な事業の内容である。
ところが令和の世となった現在でも大阪市内で現行で「住宅地区改良事業」がバリバリ継続中の地域が一ヶ所だけ存在する。「生野区生野東」である。生野区の南部、JR寺田町駅の東1キロの位置にあり、低層不良住宅が密集していた事から、長年じわじわと“スクラップ・アンド・ビルド”を繰り返しており、未だに収束の気配がない。