【高槻市】JR高槻駅前、場末感漂う昭和な再開発ビル「グリーンプラザたかつき」を観察する

JR京都線で大阪・京都両駅から新快速電車に乗れば最短15分そこそこで爆速アクセス可能な「JR高槻駅」を出ると、そこは北摂地域随一の発展ぶりを見せる駅前風景が現れる。

JR高槻駅前は南口・北口ともに再開発されていて広々としたペデストリアンデッキと駅前商業ビル、タワーマンションが一同に揃っている。毎日非常に多くの利用者がいて、行き交う人通りは下手な大阪市内よりもずっと多い。

北口には西武百貨店(阪急阪神HDに買収され2019年10月より高槻阪急に名称変更予定)、南口には松坂屋といった関西人に馴染みの薄いデパートがあったり、チェーン店だらけの繁華街を目にすると大阪では珍しく「大阪らしくない街」だと錯覚してしまう。駅前風景が埼玉の大宮や千葉の柏あたりと被るんですね。それで、転勤族にとっては高槻は住みやすい街だという結論になる。

西日本屈指のファー・レフト・ウイングタウン高槻市へようこそ

人口約35万人を誇る大阪府下有数の中核市である高槻市だが、あの辻元清美センセイの地盤だったり、市議会は多数が左翼政党の議席だし、駅前では何やら赤い憲法9条教の方々がいつもビラ配りしていたりと毎度の如くサヨサヨしい街である。それに日本赤軍の重信房子が国内潜伏していたのも高槻市。中核派などの極左も多い。ああ、そういう意味の「中核市」か。

公教育は日教組の影響が強く卒業式では「君が代」を歌わない、さらに一昔前の90年代までは公立校の地元集中で進路指導を強制され優秀な学生が進学の機会を奪われる、悪名高き通称「高槻方式」でも有名だった土地。高槻の公立校は子供の思想や学問の自由を統制するより先に地震ですぐ倒れるようなブロック塀をどないかせえという話である。

高槻への引っ越しを考えている子育て中の転勤族の皆様方は教育環境について注意深く検討される事を勧める。それに高槻駅近くに、辻元センセイの事務所もございますね。はい。

JR高槻駅南口の古びた再開発ビル「グリーンプラザたかつき」

政治的公平性には如何かと思う高槻市ではあるが、さすが新快速停車駅だけのことはあって駅前の立派さは他の途中駅とは段違いである。昭和54(1979)年に再開発事業を終えたJR高槻駅南口には「グリーンプラザたかつき」という再開発ビルが駅舎を挟んだ三方向にそれぞれ建っている。

そのうち2号館は「松坂屋高槻店」が入居している。名古屋を発祥の地とする中堅デパートだがいつの間にか大丸と合併している。高槻駅南口再開発が完成した昭和54(1979)年から営業し続けているが、さすがに古臭くなってしまって買い物客は地元の老人しかいない。

松坂屋の左手にある1号館は雑多なラインナップの店舗テナントが入り乱れていて、マツキヨだの100均だの、ジュンク堂書店まで入っているのは良心的なのだが、玄関口がまるごとパチンコ屋の看板に占拠されていて、なんとも雰囲気が宜しくない。

ここも70年代末期に出来た再開発ビルがそのまんまリニューアルもされずに使われ続けている。非常に昭和の古臭さに満ちている。周辺の開発状況からすれば、もう少し垢抜けた感じになっていても良いはずだが…

1号館、2号館とくれば一番右手側には3号館もある「グリーンプラザたかつき」。しかしこちらは人の流れがめっきり少なく、ビミョーなサラ金業者とか不動産屋なんかが適当に入居しているだけである。

この3号館の地下はすこぶる場末感強烈な飲食店街になっている。そこへ降りる階段も、古臭い佇まいである。すっかり埃にまみれた吹き抜けの照明もまた昭和感を放っている。

昭和54(1979)年築というのは大阪駅前第三ビル、うえほんまちハイハイタウン、吹田さんくす等と同年代だ。大阪駅前や上本町は駅前の闇市跡のクリアランスだったが、ことさら高槻駅前に関しては特にそのような戦後のドサクサ的事情があったわけでもないようだ。

で、階段で地下一階に降りると「味の散歩街さんぷら グリーンプラザ3号館地下飲食街」と書かれた、とてつもなく古びた案内看板が現れる。これもおおよそ40年間そのまんま使われ続けているものだろう。

70年代的センス抜群の店舗テナント看板群。ほとんど居酒屋ばっかり。しかも7割くらいは店の看板がひっくり返っていて、既に廃業している旨を示している。

地下飲食街の様子を見ると、まあなんとも寂れまくり状態でございましてツッコミどころも乏しい。まだ吹田駅前「吹田さんくす」の地下飲食街の方がマシである。やっぱり駅直結の通路がないのが弱いよね。

空きテナントだらけの地下飲食街、恐らくは地元常連客の溜まり場になっているだけの店しか息をしていないのではないか。新快速停車駅の駅前徒歩1分の風景とは到底思えない。

昼間訪れてみたところ…こちらの串カツ屋くらいしかやってまへん。一応松坂屋のある2号館にも4階部分で接続されているのだが、全く人の流れが来ないようで。

3号館の「全館ご案内看板」を見ると、2号館と接続された4階のみが松坂屋になっているが、5階が「住宅」になっている事には気付かなかった。部屋数も少ないので空きは滅多に出ないようである。

また運営会社は高槻市を筆頭株主に持つ第三セクター会社「高槻都市開発株式会社」である。1号館については2009年にはビルの8割を所有していた東京の不動産会社「ライフコート」が共益費を滞納、運営会社が立て替えるなどした末に不動産会社を提訴するも、既に不動産会社が巨額の債務超過を起こしていたため、結果この三セク会社が不動産会社を破産申請するに至っている。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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