京阪寝屋川市駅前のド下町アーケード街「ベル大利商店街」

京阪寝屋川市駅前には駅東側に向けて伸びる「寝屋川一番街」と、駅西側に向けて伸びる「ベル大利商店街」の二つのアーケード街がある。

今回は寝屋川市駅前から西側の一帯をうろついてみることにする。再開発事業でスッキリしている駅東側とは打って変わって、こちらはごちゃごちゃした雑居ビルがズラリと並び、軒並みサラ金会社の看板ばかり揃っているのは笑うところですか。

サラ金にパチンコ屋の貧民仕様店舗コンボが炸裂する駅の西側には市名と同じ一級河川「寝屋川」が流れ、コンクリート護岸の下は親水公園にもなっている。うねうねと北河内の微妙な住宅地を流れ、最後には大阪城公園の脇を通って大川と合流している。

駅前からそんな寝屋川を跨ぐ橋を経てアーケード街の入口が見えてくる。多くの買い物客がそこに吸い込まれていく。寝屋川市駅前では最も栄えている一帯だ。

円広志が商店街のテーマソングを歌うベル大利商店街

ベル大利商店街、その名の通り「ふれあいの鐘の鳴る街」と称する、金の鐘がトレードマークのアーケード街である。商店街のテーマソングを円広志が歌っている。もう、これ以上ない大阪感。寝屋川出身のスーパースター、PUFFYの吉村由美も作家で芸人の又吉直樹も子供の頃からずっとこの曲を聞いて育ってきたのか。

で、アーケード街に足を踏み入れるとそこは完全に大阪下町仕様の生活臭がプンコラ漂う、味わい深い街並みが見られる商店街となっている。買い物客が多いのなんの。まあ、年末の時期に来てしまったので余計多いんですけれども。

アーケード街の長さは200メートル+分岐部分が100メートルといった規模で、明らかに駅東側の「寝屋川一番街」よりも長く、商店の充実ぶりもこちらが勝っている。路上駐輪がとにかく凄い凄い。特に万代スーパーのあたりなんかカオスな様相を呈しております。

店先で凄い勢いで粉モンを焼きまくるお好み焼き屋が何軒もあったり惣菜屋もやたら充実しているベル大利商店街。圧倒的な下町風情である。夫婦共働きでコツコツ暮らす世帯が多いことを示している。

ベル大利商店街がある大阪府寝屋川市の平均所得は約303万円。世帯年収300万円未満の人口が45%もいるというガチな貧困地帯である。そりゃ粉モンばっかり焼くしか無くなるのである。

お好み焼き屋にしろ生鮮スーパーにせよ、とにかく生活に根ざした店がびっしり揃っているのがベル大利商店街なのである。アーケード街の先にはビンボー暮らしが捗る文化住宅もびっしり。失うもののない人生の終の棲家探しも捗る事請け合いの寝屋川市です。

一足先に正月休み中の写真屋さんのシャッターには何やら世界一著作権にうるさい例の黒ネズミが描かれていてヤヴァイんですが、割と大阪ではフツーですよねこれ。某スーパー玉出も平気で使ってますからね。

何やら「絶対に開けてはならない」ような雰囲気を放った饐えた佇まいの服屋があるかと思ったら店の名前が「パンドラ」というオチでした。

商店街の入口からすぐの所でアーケードを外れると、商店街の店舗の下に唐突に川が流れているのが見える。なんというリバー・オン・ザ・ハウス状態。こういう風景が見られるのもベル大利商店街ならではの醍醐味だ。

なにやらアーケード街の中程でアルコール臭を漂わせる「のみどころ横丁」なる飲食街も現れる始末。昼間は抜け道になっているようで、「さすべえ&ひったくり防止ネット」をチャリンコにセットしたおっちゃんがそこを通り抜けていきます。

商店街入口から150メートルほど行ったところでアーケードが北側に枝分かれしている。ちょうど商店街の中心と言っても良いポイント。頭上には商店街のシンボルマークである金の鐘をあしらった時計まである。おい、そこのおっちゃん、自転車は押して歩いて下さいよ。

ベル大利商店街のやっつけキャラクター

このベル大利商店街にはオリジナルキャラクターの描かれた幟が多数掲げられていて気になって見てしまうのだが…

そのキャラクターがどう見ても避妊具にしか見えない件。名前は「ベルちゃん」と言います。アメリカのニューポートニューズ(バージニア州)からやってきたベルの妖精、という謎の設定らしい。姉妹都市なんですかね。「乱暴な人はチョット苦手」らしいです。優しく扱って下さい。

ベル大利商店街のアーケードを抜けると…

L字に折れたアーケード街の北側に抜ける。右手には焼肉屋もございます。

その正面にはさらに「神社通商店街」という別の商店街が続いている。アーケードもなく商店もぽつぽつといったところで、まあオマケみたいなもんですかね。

神社の参道沿いに個人商店が適当に店を開けているローカルな佇まいの商店街である。

その突き当たりにはこの地域の鎮守たる「大利神社」の鳥居とその境内が続いているのである。

大利神社の鳥居の前から眺める寝屋川随一の商店街の遠景。やはりどう転がってもここは大阪の下町である。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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