【豊中市】大阪空港の着陸ルートの真下がずっと空き地だらけなので気になって見に行った件

2017年に世間を賑わせた一連の森友学園騒動。未だに一部の赤い政党などやプロ市民の方々は「モリカケモリカケモリカケ…」などとラーメン二郎の呪文のように騒いでいるようですが、その疑惑となった豊中市野田町の国有地に関連するネタをもう一発ぶちかましておく。

やってきたのは豊中市服部寿町三~五丁目、服部西町四・五丁目などにまたがる「豊中市ふれあい緑地」という名の公園。阪急宝塚線服部天神駅から南西へ800メートルほどの距離にあり、森友学園の「疑惑の土地」がある野田町からも北西に700メートルほどの距離にある。

森友学園の土地と同じ直線上にある巨大公園「豊中市ふれあい緑地」

同公園は1997年10月に開かれ、約13ヘクタールの面積を誇る、服部緑地公園と並ぶ豊中市随一の面積を誇る公園である。その土地は大阪国際空港の着陸ルートの真下にあり、昭和39(1964)年にジェット機が就航されるようになって以降、騒音公害といった問題が深刻化した事から法律に基づいて順次「国有地化」され、長らくペンペン草も生えないような土地であった。

そこを広々とした公園に整備しなおし、綺麗な花壇もあればピカピカで大きな遊具もあり、小さなお子様連れもご老人方も大喜びの穴場スポットに生まれ変わったわけだが、どうにも知名度が低いようで、服部緑地公園のような賑わいもない。そもそも駅から遠い事も不人気の一つだろうか。

おそらく子育て世帯である隣の大阪市民からすれば羨ましいとすら思えるであろう、豪華で巨大な遊具も見た感じでは誰も遊んでいる子供や親の姿がない。平日の昼間に来たのが悪かったのかも知れんが、些かもったいない感じもする。

ただ、この遊具が設置された「遊戯広場」などは開園時間が限られていて、朝7時から夕方6時(夏季)までしか開いておらず、夜はフェンスの扉が閉じられ出入り不能になる。場所柄、DQNに荒らされるのを防ぐための措置だろう。

春には園内に植えられた沢山の桜の花も開いて、ひと気の少ないお花見スポットとしても活躍する。ただ服部緑地公園のようにバーベキュー広場はないので、BBQ大好きなウェーイなDQN連中にはウケが悪い。

その他、大阪国際空港の着陸ルート上に斜めに連なる公園区画にはサッカーコートやテニス場、野球場といった設備もあれば、屋内プールといったものもあり、豊中市民の憩いの場としてのインフラ整備は必要十分過ぎるほどに充実している。

2000年に開設された「マリンフード豊中スイミングスタジアム」(豊島温水プール)の建物もなにやら珍妙な宗教建築を思わせる、無駄に豪華な仕様となっている。障害者向けに車椅子のままプールに入れるバリアフリー仕様、らしいです。

そして案の定ひっきりなしに低空飛行で着陸態勢に入る航空機の数々が頭上を掠めるというこの日常風景。航空機マニアや写真家には喜ばしい場所かも知れんが、昔から代々住んできた土着民の間では忌々しい光景にも思える人間もいるだろう。

この豊中市ふれあい緑地がある土地も元は国有地だったものが大阪府が実施主体となり(費用負担は国土交通省の補助を受けている)公園として整備されたもので、公園の完成後は地元の豊中市に土地建物の管理が引き継がれている。同じく国有地の払い下げで豊中市が整備した森友学園の土地に隣接する「野田中央公園」とも経緯が若干違ってはいるが共通点もある。

野田中央公園についても関西生コンとか辻元をセメントいて~とか右寄りの方々がどうこう騒いでますが、関西の闇過ぎてややこしい話なので当方は詳しく知りませんけれども、ともかく大阪国際空港の着陸ルートの真下という土地だけに国の「航空機騒音防止法」(騒防法)に基づいた移転補償などの事業も同時並行で進められてきた地域になる。公園用地の間に虫食い状に残る、廃墟のような佇まいの宅地を目の当たりにすると、リアルさを感じずにはいられない。

次から次へと轟音を立てて大阪国際空港の滑走路めがけて着陸の準備に掛かる航空機たち。この現場を見れば関西国際空港など早々に代替空港の整備の必要性が感じられた経緯が確かに分からなくもないが、そのためだけに莫大な公金が闇に消えていったのが関西という土地なのだ。で、そんな関空は台風21号の被害で長期間機能が麻痺する始末。大阪国際空港はまだまだ必要不可欠な空港。廃止される見込みなんてものはない。

豊中市ふれあい緑地から大阪国際空港までの区間を航空写真で見るとどのようになっているか一目瞭然である。同公園は騒音防止法の「第二種区域」に該当する。着陸ルートの真下には住居を置くべきではないという考えで、この区域にある住宅はその多くが立ち退きとなり国有地化されている。また阪神高速池田線より空港寄りの場所は工場地域である。

ジャンボジェット機が頭上を通り過ぎる街を見る

とは言え、豊中市ふれあい緑地のすぐ隣の区画はフツーに住宅街だったりするので侮れない。こうした地域は騒音防止法の「第一種区域」に該当し、立ち退き対象でも何でもなく、住宅の防音対策を万全に施す事が求められており、住宅防音工事の補助対象区域になっている。

このへんは服部寿町三丁目および服部西町三・四丁目といった地域である。昔ながらの木造住宅が多いが真新しい建売住宅も目立つ。焼肉とキムチの店もある。伊丹市中村や桑津といった地域を彷彿とさせる光景。

その一方で、住宅街の間に虫食い状に空き地のまま放置されている国有地化された土地もちらほらと目にするのだ。第一種区域でも任意で移転補償が行われた結果ということでしょうかね?伊丹市の中村・桑津・森本といった空港に隣接する地域でもよく見かける風景である。

しかしこんな場所にわざわざ建売住宅なんか造って、それを買って住んでしまう奇特な方は何なのだろうと思うんですが、特に騒音被害が著しいと思われる服部寿町三丁目の賃貸物件だとファミリー向けの3LDKが8万円台といったところで、服部天神駅から徒歩10分程度の立地を考えると、騒音問題に目を瞑ってでも住みたがる人間はいるものか。

国有地化された土地は、大阪国際空港の民営化に伴いその管理が「関西エアポート株式会社」に移管されている。繰り返すが森友学園や野田中央公園といった“疑惑の土地”もみんな元はこれだった。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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