【5.62 km²】関西空港のそばにある、大阪府で最もリッチな街と言われる「田尻町」には何があるのか

泉南郡
©️Masayoshi Osaka

全国の市区町村の中では、これまで一度も合併しないまま昔の行政区域をそのまま残す「ミニ自治体」がいくつもある。“強力な税源がある”ことだったり、またどうしても合併したくない“こだわり”を持っていたり、何かしらの理由があるわけだ。埼玉県の蕨市なんて有名な事例だが、あそこは移民問題を抱えている他、長らく続く共産党市政で、周りの自治体が合併に乗り気ではなかったりする。あとは奈良県の三宅町や安堵町といった謎の町。何が原因かは詳しくは申し上げないが、自治体運営に独自のバイアスが掛かっているため合併が進まない。

面積の小さい市区町村ランキングを挙げると、日本一小さな自治体は富山県にある舟橋村(3.47㎡)、次いで沖縄県の渡名喜村(3.84㎡)、それから大阪府の忠岡町(4.03㎡)、奈良県の三宅町(4.07㎡)、東京都の利島村(4.12㎡)といった順番になる。沖縄や伊豆諸島の離島は特有の事情があるのでツッコミどころではないものとして、他の町村もそれほど決定的に強力な税源があるようには思えない。

大阪府泉南郡田尻町(5.62㎡)

そんな中で今回訪れたのは関西空港のお膝元にある大阪府泉南郡田尻町だ。ここは町域の沖合に関西空港島があり、町の面積5.62㎡の過半数が空港島に該当するため、実質的な町域の面積は「2.35㎡」しかない。関西空港からの強力な税収があるおかげで、田尻町は大阪府で唯一の地方交付税の不交付団体であり、財政力指数は近畿地方ナンバーワンの「1.24」(令和5年度『田尻町の財政状況』による)を誇っている。いわば大阪イチでリッチな町なわけだが、その田尻町がどんなところなのかについては意外に知られていない。

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【5.62 km²】関西空港のそばにある、大阪府で最もリッチな街と言われる「田尻町」には何があるのか|逢阪
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