【常勝関西】ここが関西のリトル信濃町や!三色旗はためく「大阪上本町」の“学会村”を歩く

日本国内の新宗教としては最大の信者数を誇り、政権与党の一角の強力な支持母体として全国で活動を続けている宗教法人「創価学会」の本拠地と言えば、東京は新宿区の「信濃町」である事はよく知られている。しかし日本第二の都市である大阪市内においてそのような地域も同様に存在する事は、あまりよく知られていない気がするので、大阪DEEP案内が紹介させていただきますね。

近鉄大阪上本町駅最寄りの一帯となる大阪市天王寺区東高津町、餌差町、味原本町、小橋町といった一帯には創価学会施設がやたらと密集するエリアが存在する。あちらこちらに三色旗がはためく光景…当方は勝手にこの一帯を「関西のリトル信濃町」と称する事にし、どのような街なのかをざっくり案内しよう。

“常勝関西”過ぎる街並み、大阪上本町の「学会村」

近鉄大阪上本町駅のすぐ東側、千日前通の小橋町交差点から北側に入ったところが関西におけるリトル信濃町と言える街並みが見られる「学会村」のメインストリートとなる。のっけから右手側に「創価学会関西池田記念会館」のどっしりとした建物が現れる。ここは東京・信濃町の創価学会本部・広宣流布大誓堂と並ぶ、関西における布教活動の拠点だ。

関西池田記念会館と同じ建物が「聖教新聞社関西支社」にもなっている。同会館は2006年に竣工した建物となっていて、現在の“学会村”を代表するランドマークの一つと言うべき存在である。

その建物の屋上で堂々とはためく三色旗…創価学会は戦後から昭和の時代にかけ、大阪市内とその周辺地域にごまんとある市営住宅や文化住宅に住む低所得者層に徹底的な布教活動を繰り広げ、現在まで盤石な支持基盤を作り上げてきた。

さらに通りに沿って北上すると味原本町交差点の北東角には「創価学会関西文化会館」の建物も現れる。こちらは先の建物と比べて年代を感じさせる佇まいだ。元々はこちらの建物が関西における布教活動の拠点に位置づけられていたようだ。

そこから西側の東高津町および城南寺町に入ると「創価学会関西文化会館別館」と「創価学会関西金舞会館」の二つが鎮座し、その周辺の空き地の多くは学会員専用駐車場にもなっている。

関西池田記念会館の東側、小橋町にある「創価学会関西白百合文化会館」もまた豪勢な佇まいの建物となっている。学会用語で“白百合”というのは婦人部を意味する言葉のようで、婦人部長を白百合長”と呼んだりするらしい。

そう言えば、かつて信濃町の博文栄光堂で限定販売されていた「白百合バージョンハローキティ」もこの婦人部がらみのグッズなんでしょうが、一応サンリオのコピーライト表記もあるし学会員向けにこっそり公式で売ってたみたいです。ただでさえ仕事を選ばないキティさんに「宗教の壁」はありません。

また味原本町交差点のすぐ南側にはかつて創価学会系映像制作会社「シナノ企画」の関西支社の建物もあった。昭和43(1968)年の会社設立以来、映画「人間革命」の製作を筆頭に続々と創価学会の布教映像を中心に製作を続けていた会社だったが、数年前に関西支社をひっそりと閉鎖してしまったようで、現在は新宿区左門町の本社のみ営業している。

シナノ企画関西支社の建物内には同社が経営する喫茶「パナマ」もあった。同社は大阪で中華料理「桂林」や結婚式場「大光会館」なども運営していたが、全て撤退していて、この建物も解体されて今ではセブンイレブンの店舗になっていた。(2006年撮影)

創価学会仏壇専門店が一同に並ぶ

シナノ企画の建物があった向かいの土地には真新しい佇まいの学会仏壇専門「金剛堂」の店舗も鎮座。四階建ての立派なビルになっている。ビルの壁面にも刻まれた鮮やかな三色のラインがそこはかとなく「学会村」感を彩っております。

信濃町の創価学会本部の真ん前にある金剛堂はタダでコーヒーと茶菓子がもらえてテラス席で学会のDVDを見ながらお茶が楽しめるという大盤振る舞いサービスをやっていて多くの客で賑わっているが、こちらの店舗はそれほどでもない模様。

そんな金剛堂をはじめとして、この“大勝利”感半端ないメインストリート沿いには沢山の創価学会仏壇専門店がここぞとばかりに軒を連ねている。10年前より明らかに派手になってますよね…

ド派手な原色系多用看板で学会員の目を引く「金宝堂」とやらも以前はローソン100が入っているだけだった。やはり長い目で見ると“学会村”となった地域はどんどん学会系企業が進出して三色旗濃度が年々濃ゆくなる傾向が見て取れる。

四天王寺付近によくある伝統的な仏具店で見られるような大人しい佇まいとはまるで180度違う派手過ぎる店構え。高級仏具セットが実質ゼロ円で手に入るお得なセットを販売しているらしい。まあ、こういう所まで「大阪らしさ」が出るんですよね。

あとは老舗感漂う仏壇店と言えばこちら「メイサード」でしょうかね。小さめの三色旗や公明党なっちゃんポスターさえなければ学会系列とは気づきにくい佇まいだが、店の名前の意味が分かれば一発でそれだと理解できる。

メイサードとは5月3日(May 3)を意味しており、この日にちと言えば戸田城聖二代目会長ならびに池田大作三代目会長が就任した日として教団内では「創価学会の日」とされている。学会員の間では常識中の常識である。学会員の必須アイテムである「おしきみ」も大量販売中。創価学会や日蓮正宗では仏壇に備える植物として常用されている。

意外にも宗教上の理由で一見無関係そうな「鏡餅」が売られていたのだが、よく見りゃ創価仕様の紅白鏡餅…しかもメーカーが「越後製菓」だった件。鏡餅が紅白になっている家は石川県民か創価学会員である。豆知識として覚えておこう。

道を挟んだ向かいには同じ「メイサード」の倉庫として使われている店舗が。その軒先には古い仏壇が並べられているのが見える。

ここの店先にちょこんと置かれていた、三色旗を抱えたクマのぬいぐるみは両手の手のひらを合掌している…「お願いくまさん」などと称する、学会員の世界ではディズニーランドの「ダッフィー」にあたる存在である。

信濃町の博文栄光堂もこの場所で営業しとりますですよ。白百合バージョンキティはもう売ってないのだろうか。

 

その他、“学会村”に点在する飲食店や様々な商店の店先には我こそはと言わんばかりに信仰心の厚さを見せつけるかの如く小さな三色旗がはためいている始末。東京都杉並区の方南町駅前では毎年11月18日の一日だけ商店街が創価学会の三色旗で埋め尽くされる謎の記念日があるが、そんな光景は大阪上本町の学会村に来れば年がら年中見られるという事か。



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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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