朝鮮の使節団がパレードを行う赤絨毯が、難波宮大極殿の前に設けられた舞台の前までまっすぐ伸びている。
使節団の船だんじり。
ひときわ大きな船だんじり。これはパレードの最中も終始動く事はなかった。なんじゃそりゃ。
御輿も装飾が独特である。
使節団は古代朝鮮の歴代国家別に控える場所が定められている。祭では1400年前の風景を再現するとあるが、朝鮮側からはいろんな時代の国家がよりどりみどりで押し寄せてくる形だ。
使節団に登場する主要人物の名前が書かれた旗は、上下の縁に青、黄色、赤の三色のカラーリングが施されている。どこかで見た事のある色の配列だな。そうか!信号機だ(笑)
この朝鮮側の使節団も、韓国朝鮮系学校に留まらず、大手前高校や興国高等学校など、多くの学生が参加して楽器を演奏するなど、えらい気合の入れようである。まさに大阪民国。日本に住んでいるのに朝鮮文化のお祭りに参加できるなんてね。
ちなみに屋台が出ている広場は「韓阪流広場」と名づけられております。
さて、そろそろ四天王寺ワッソがはじまるよ。会場内には2台の大型オーロラビジョンが配置され、祭りの様子を見ることができるのだ。2007年のテーマは「なにわの宮 夢舞」(ムーブ)。まるでどっかの無人島に掛かっているムダな橋の名前みたいだが。
まず舞台の上では日本文化らしく女人舞楽「原笙会」の舞が披露される。驚いたのは原笙会のホームページに女人舞楽は「コリアとチャイナからやってきた」日本最古の伝統文化と書かれていた事だ。へえー知らなかったー(棒読み)
華麗な舞楽にすっかり眠気が襲ってきた頃に大阪府や大阪市などの偉いお役人様によるご挨拶の言葉が相次ぐ。驚くのは日韓両国のトップまでもが「四天王寺ワッソ」に祝電を送っているということだ。韓国大統領盧武鉉、日本国総理大臣福田康夫による祝電の代読が淡々と行われる。
その次に大阪府と大阪市からの挨拶の言葉が続く。本来ならば知事や市長が出席の上ご挨拶申し上げるべきですが、などと断りの言葉まで入っている。大阪府知事太田房江、大阪市長関淳一の挨拶文が読み上げられる。
こんな風景を見ても「ワッソ」はただの祭ではなく、日韓両国の政治的儀礼を兼ねたイベントであるという事が伺えるだろう。
さて、会場の観客の眠気も最高潮に達しております。久々に学生時代に学校の朝礼で校長の眠たい話を延々と聞かされる体験を思い出した。