今回やって参りましたのは「新神戸」…ここは神戸市における唯一の新幹線駅がある、街の玄関口。三宮から市営地下鉄で一駅ぶん離れた場所にあり、特に新幹線で神戸に来ることもなければそうそう訪れる機会もないし、新快速で三宮まですぐ来られる関西圏の人間であれば尚更ここへ来るような用事も思い浮かばない。
しかしこの新神戸駅前には、かつてヤクザの抗争で白昼堂々銃撃事件が発生し、無関係な一般人が巻き添えを食らって死ぬという身も凍る程に悲惨な出来事が起きた施設が存在しており、その現場をひと目見に来たい衝動に駆られていた。それでいざ訪れてみたわけなのだが、とうに時代が過ぎ、もはやその施設自体が“生ける廃墟”とも形容できるヤバい事態に陥っていた。