関西国際空港建設の負の遺産としてすっかり悪名を轟かせてしまったりんくうタウンだが、その大部分は民間会社参入で徐々に活性化が図られてきている。
しかしその一方で、りんくうタウン駅構内に「駅ナカ」テナントとして整備されている商業施設「りんくうパビリオ」は豪華な作りとは裏腹にいつも閑古鳥が鳴いている。
実はここも第三セクター経営なのだ。全く、役人が関わるとろくなことがない。
そんな三セクダメポ物件を横目に、このすぐそばの「りんくうプレミアムアウトレット」は連日の活況。周辺に夥しい数の駐車場があり、それらは殆どアウトレットの客が中心となっている。当初の規模よりも何度か増床していて、現在の店舗数は150にも及ぶ。
りんくうプレミアムアウトレットから歩道橋で結ばれている海岸沿いの公園には、これでもかというほどの白い石が撒かれている。砂利と呼ぶには大きい、拳くらいの石ころが地平線の向こうまでびっしり。
マーブルビーチと名付けられたの浜。全長900メートルもある。
実はこの石、全部大理石なのだという。
財団法人大阪府公園協会:りんくう公園
一体どこからこれだけの数の石を運んできたのか、そしてこれらが全部大理石であるということに二度驚愕する。
目の前の光景は子供連れの家族やカップルが多く、日常を楽しんでいた。
夏には泳げそうなほど海水は綺麗だが、海水浴場ではないし第一歩きづらいので泳ぐには無理がある。実際遊泳禁止だし。泉州の海水浴場と言えば阪南市箱作「ピチピチビーチ」と岬町淡輪「ときめきビーチ」である。
「マーブルビーチ」から空港連絡橋の方に歩くと、りんくう公園の本体がある。
こちらも公園としては恐ろしく豪華な造りになっているものの、りんくうプレミアムアウトレットからは離れているので、人の姿は少ない。
眼前には関空連絡橋とりんくうゲートタワーが見える。さっきの大理石の浜もだが、大阪の土建屋パワーをこれでもかと見せ付けられる場所だ。
「内海」潮の満ち干きで海水が入ってくる。
広々とした大階段に腰をかければ、対岸の関西空港がよく見えるだろう。夜景を眺めに来るなど、デートコースとしてはバッチリだが、こんなステキな公園があって羨ましい♪なんて思ってはいても、当の泉佐野市は大阪府下でも最悪の財政状況。決して呑気にはできない。
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