南港コスモスクエアの一角に、なんと船で中国・韓国へ旅行できる国際航路があるという。
コスモスクエア駅から東へ徒歩10分、南港北岸壁に沿って、なんかけったいな形の建物が建っているのがわかるだろうか。
あれが大阪市港湾局が特定アジアからの観光客のために整備した「大阪港国際フェリーターミナル」である。
特定アジア限定国際都市の大阪民国が「国際」と名乗るなんていかほどのものだろうか、そのへんがちょっと気になるので覗きに来てみました。
南港でフェリーターミナルと書かれているので思わず勘違いしそうになるが、国際フェリーターミナルは全く別の場所にある施設だ。
乗船客のためにコスモスクエア駅まで送迎バスが出ている。
国際フェリーターミナルに隣接してコンテナヤードが整備されている。やはり、韓国と中国向けの貨物が中心だ。
しかし一方の乗客用ターミナルの建物内部は閉まっている。
それもそのはず、ここは国際フェリーターミナル、海外へ就航する船自体の本数はごく限られている。
どうやらこの「国際フェリーターミナル」から、週2便、中国の上海へ行く船と、週3便、韓国の釜山へ行く船が就航されている(→詳細)ということだ。船の乗り入れる時間にならないと施設も閉まっているわけだ。
こっそりガラス越しに中の様子を伺ってみると、そこには韓国語でなにか注意を促す張り紙が貼られているのがわかる。
とはいえハングルのわからぬ私にとっては何と書かれているかさっぱりわからず。とある方に翻訳をお願いした。
<案内>
お客様へ
大阪港国際フェリーターミナルロビーは、荷物の保管場所ではありません。
他のお客様からの苦情が大阪市港湾局HPに多数寄せられており、このような警告(苦情)がありました。
韓国から来る荷物のせいで、他の乗客が待機する場所、座って休める場所がない!!!(以下判読不能)
これは、(他の)商用顧客の皆様にもご迷惑をおかけすることになります。
ターミナルの快適な環境維持のため、皆様のご協力をお願い致します。パンスター釜山フェリー
商用(でご利用の)顧客の皆様へ
パンスタードリーム号の定時運行ご協力のお願い
いつもパンスタードリーム号をご利用下さいまして有り難うございます。
最近貨物量の飛躍的な増加に伴い、税関の通過に時間がかかっております。
その為、税関通過が3時20分を超えた場合、当日乗船できないおそれがあるため、皆様のご協力をお願いします。

左の写真にある注意書きは、要するに韓国人利用客のマナーが悪いことを注意している張り紙だということがわかった。それにしても気になるのが「最近貨物量の飛躍的な増加に伴い、税関の通過に時間がかかっております。」というくだり。
さらにタレコミを頂いたが、この大阪港国際フェリーターミナルから日本の車を韓国や中国に持ち出して現地で運転することができるというのだ。詳しくはこちらのページを参照あれ。