ダークサイドな要素しかない大阪キタの魔窟ゾーン「兎我野町」を歩く

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兎我野町には沢山あるラブのついたホテル群、よくよく見ると太融寺を始めとする寺町となっていて、天王寺区生玉町や茶臼山町のラブホ街と雰囲気がかぶる。この業界では「ラブホは寺の隣に建てると繁盛する」というジンクスがあるらしく、それに基づいて建てられた所が多いと聞く。

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兎我野町界隈には狭い区画の中に十数軒のホテルが密集している。それが如何わしい店や無料案内所に紛れて点在しているので、ピンク率の高さは大阪キタの繁華街では屈指のレベルだ。

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兎我野町一帯のラブホ、ビジネスホテル、ピンサロだの無料案内所などが入る雑居ビル、それに寺院の4つを大まかに色分けしてみた。街の周囲が寺町になっていたり、とりわけコアなピンクゾーンはホテル関西の周囲に固まっているのが分かる。

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特に関西ではラブホに変な名前をつける傾向があって、兎我野町にある「ホテルやんちゃな子猫」というのも有名。ここは同じ名前のものが阿倍野や桜ノ宮にもあり、チェーン店だ。(他にも同名のヘルス店が大阪市内各所に点在しているが関連性は不明)

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「やんちゃな子猫」に「おひるねラッコ」「おとぼけビーバー」「もしもしピエロ」…関西のホテル街では殆どの場所でこれらのうち、いずれかの店舗を見かける事だろう。

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生玉だけかと思ったらホテル街に囲まれた幼稚園がここにもあった。龍興寺という寺の幼稚園である。大阪に生まれたからにはたくましく育って欲しいもんですいろんな意味で。

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兎我野町あたりも堂山町と同じく、比較的綺麗目のホテルが多い。夜な夜な外国人立ちんぼが出現するアンダーグラウンドな街の需要に見合うかのごとくこの土地に集まっている。

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某カレーハウスの朴李デザイン無料案内所と棟続きで西側に連なる「ホテルプリンス」はなかなかの場末感。兎我野町界隈では一番古臭い印象がある。

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さらにその斜向かいには一際重厚な外観の「バッキンガムホテル」の建物がある。なんだか高級そうな名前だけど、玄関付近のPOPな看板なんぞを見るとやっぱりここもラブホ。

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周りのホテルに比べるとやけにご立派な外観をしているが、前時代的な雰囲気も漂う。ここもなかなかの老舗だろう。

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兎我野町の南側の外れ、小さな神社の脇に続く路地。住所は曽根崎一丁目となる。古ぼけた酒場の建物なんぞがわずかに残る一画。

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ここにもラブホが一軒隠れるように存在していた。こちら側のエントランスは使われていないようで、一瞬廃墟かと思ってしまうが…

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別の所に本来の玄関があった。一応営業しているらしい。

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店舗の壁には「無料貸し出し120アイテム以上」と書かれた横断幕が。ホテルもこれだけ付近に数多ければサービス勝負に出るのだろうな。

コスメ類はさておきWiiなどのゲーム機貸し出しは他のホテルでも割とよく見かけるものだが、神戸某所のホテルでは最近になって「上映権侵害」の疑いで警察にガサ入れされた例もある。2011年1月からの風営法改正で風営法の届け出をしていない「偽装ラブホテル」の壊滅に当局も本気を出してきた模様。アダルト産業は真っ先に政治の力で潰されたりルールを変えさせられたりするのが常。ゲーム機貸し出しでしょっぴかれたホテルは「偽装」のうちの一軒だったらしい。

ちなみに兎我野町や堂山町にも「偽装」が何軒かあるらしいのだが、見た目にはどれがどれだか。疑心暗鬼で何だか色々と世知辛い世の中ですね。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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