ダークサイドな要素しかない大阪キタの魔窟ゾーン「兎我野町」を歩く

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とりわけビジネスホテル関西付近に固まる怪しげな雑居ビルの数々を見るだけで兎我野町ヤベェなと息を呑む訳であるが、昼間ここを訪れても人通りもまばらでそれほど勢いが感じられる訳ではない。

夜になると外国人立ちんぼが街を徘徊しているというのも数年前までは凄かったらしいが、度重なる取り締まりに遭ったせいもあってか、見た目にはそれほどでもない。

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ネット上で少し調べた所、兎我野町には真夜中の閉店後の居酒屋を使ってちょんの間を営業している店舗があるらしいが、それがどこにあるのかは不明。夜中にこの辺を歩くと呼び込みのオッサンがいるらしい。ぼったくりバーも依然として多いし安易にそういったものには手を伸ばさぬ方が賢明である。

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兎我野町にあるタイレストランの一つ。10年くらい前まではこの土地でブイブイ稼ぎまくっていたという東南アジア系立ちんぼ女が店を利用していたとか。ある時期に組織の親玉が捕まり大量のタイ人女性が強制送還になったらしく、以後大幅に規模縮小した模様。

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雑居ビルの一角にあるDVD屋を覗くと店の表に大量のポスターが貼りつけられていて壮観である。七人の団地妻…大阪の市営住宅などに行くとお金に困ってやりくりどないしよ…などと悩んでるこういう主婦がいっぱい居そうなんですけどね。

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外国人立ちんぼ問題は収束したようだが、様々歴史を辿れど兎我野町界隈がキタにおける欲望の公衆便所になっている事は昔も今も変わらず。

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兎我野町南側の曽根崎一丁目に入ったあたりには関西風俗界で名を馳せるリッチドールグループのヘルス店の看板が並んでいる。

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さらにもう一本南側の筋にもリッチドールの看板がある。なかなか激しく出店しまくり状態ですね。

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隣の「梅田ゴールデン倶楽部」もロゴが某テレビ局の映画番組にクリソツなのだが(笑)

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背後にはおなじみ戦後のドサクサ「梅田村事件」の末に生まれた再開発ビル「大阪駅前第三ビル」がちらりと見えている。大勢のビジネスマンが行き来する御堂筋にも程近い場所にある。商都大阪の表と裏の顔がいっぺんに拝める一粒で二度美味しいグリコのような街。

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リッチドールの店舗前の道を東に歩くと小さな神社がひっそりと佇んでいるのが見える。

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神社の名前もよくわからないが、一応ちゃんとした鳥居と玉垣が備え付けられている。玉垣には曽根崎一丁目町会の文字が刻まれていた。

傍らにある神社の由緒が書かれた看板を見ると神明社という名前であることが分かる。新御堂筋を挟んだ向かいのお初天神・露天神社の境外社になっている(→詳細

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鳥居を潜った内側には社殿はなく、大きな石版がどーんと建っているのみ。大阪には天照皇大神を祀る神明社が3つあり(大阪三神明)、この神明社はそのうちの1つ、西向きに建っている事から「夕日の神明」という別名がある。

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それはいいのだが、玉垣に記された寄進者の名前を見て笑ってしまった。

「ヤングレディ」「太郎と花子」「リッチドールパートII」「クレオパトラ」…

風俗店経営者の厚い信仰を受けている神様なのだ。

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最後に、兎我野町南側に大きく開けたコインパーキングから街並みを眺めて帰る事にしよう。空き地に出来るコインパーキングの存在が都市空洞化の象徴であれば、兎我野町界隈も都市の衰退という波をいよいよ受けているのだろうかと考える。

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しかしこの駐車場、おおよそゴミが散乱しまくりで酷い事になってしまっている。全く大阪という土地はなぜいつも街が汚いのだろうか。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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