激安スーパー玉出発祥の地!西成区「玉出本通商店街」の廃レトロぶりが凄まじい件

大阪市西成区

<2ページ目を読む

玉出本通商店街の途中からアーケード街が分岐して伸びている箇所がありこちらは「玉二商店街」の名称がついている。

こちらも例外なくレトロっぷりが凄まじい。道幅の狭いアーケード街で、古いババ服屋や漬物屋だのがぽつぽつ店を開けているが、シャッターを降ろしたままの店も目立つ。釜ヶ崎や西天下茶屋のそれと同じく、この商店街も時の流れに逆らい続けている。

先の方に進むほど現役店舗が少なくなり、後半分はもはや商店街の体を成していない。古い街並みもそのままに年月だけが過ぎていったかのような佇まい。高度経済成長期以前のものと思しき凄まじく古いアーケード、うぐいす色の塗装が剥げ落ちてボロボロになっている。果たして何年前に作られたものなのか…

とっくに商売を辞めてしまった果物屋の看板も年季入りすぎである。よく見て欲しい。市内局番が二桁表記になっている。昭和30年代以前のものであろうと推測される。


玉二商店街にあった「再開発拒否」のステッカーと看板をデデーンと掲げる地元の反対派の事務所らしき建物。地下鉄四つ橋線ってマイナーですが一応難波や梅田にも繋がってるし、通勤便利そうな玉出なら開発したい業者はそれなりにいそうだが、商店街の反対が強くて再開発の手が入れられないんでしょうな。

西成区 玉出

玉二商店街の一部に、かつての「大阪市設玉出公設市場」の建物が残されている。大阪市内には戦後の時代からあるような古い公設市場が何ヶ所もあるが、これもその一つ。しかし利用者減少の為か、10年位前から閉鎖されて使われていないらしい。

西成区 玉出

玉二商店街を経て、玉出本通商店街の北側に並行する「玉出北商店街」に抜けられる。こちらもメインストリートを外れているので買い物客もまばらで、魚屋のおっちゃんおばちゃんが暇そうに土着臭全開の大阪弁で駄弁っている声がアーケード街に鳴り響いていた。

玉出北商店街側からも同じ「玉出公設市場」の玄関口が用意されている。市場自体が閉鎖されているので完全に廃墟そのものだ。まあ、大阪の下町って寂れていってますよね基本的に。

玉出公設市場には「ミンナーノ玉出」という気の抜けた愛称がつけられていたらしい。看板には懐かしの大阪花博のマスコットキャラ「花ずきんちゃん」のイラストが描かれている。大阪花博は1990年にあったので既に四半世紀近く前のものになる。

商店街の端っこまで来るとこれまた昭和な佇まいの熱帯魚屋が。世界の珍魚とな?!商売やってるのかなぁと疑問に思ったが、半分開けられたシャッターから見える店内には水槽が沢山並んでいて、まだ現役である事を知った。

西成区 玉出

アーケード街を抜けると、その入口には「玉出北商店会 玉新本通り」の表記がある看板が掲げられている。しかしもういい加減ボロボロにくたびれていて、哀愁すら感じさせる。

寿司屋とか色々店の残骸があるにはあるけど大体オワコン状態で放置プレイというのがデフォのようです。そのうちアーケードも撤去されて商店街ですら無くなってしまうのだろうかね。

この玉出北商店街の辺りまで買い物客で溢れていたのはいつの時代の事だろう。現在は商店街の入口に空き地ができて、隣り合う建物の劣化が激しく一部崩落しているものまである。酷い…

西成区の中では珍しく保守的な地域なのか知らんが自民党のポスターが潰れた店のシャッターにべったり張られていて安倍さんが「日本を取り戻す」とか言ってるんですが、寂れた街の人口は取り戻せそうにないようです。

さらに玉出本通商店街と玉出北商店街の間を結ぶもう一つの路地にも古びた商店が連なっている。案の定買い物客は御老人ばかりであり、オワコン臭がすこぶる漂う。

さらに「玉出東商店街」というのもあるらしいのだが、建物の様子を見る限り商店街というより公設市場の一部だろうか。いい加減ボロボロ具合が凄まじくこれが現役だとは思えない状態。辛うじて餅・赤飯店、漬物店は営業しておりますとの事。この商店街の通路からも玉出公設市場に繋がっていたらしい。


タイトルとURLをコピーしました