【寝屋川市】犬も歩けばヤクザに当たる街「香里園駅西口」の不穏な街並み

今回やってきたのは京阪本線で京橋から準急電車で15分の「香里園駅」。寝屋川市の最北部に位置し、すぐ隣は枚方市という立地だが、関西屈指のマンモス団地である「香里団地」行きのバス路線があるためか駅利用者の多さは市中心部の寝屋川市駅と並ぶ。

香里園、コーリエン…まあなんというか焼肉屋みたいな地名ですけれども、朝夕は通勤急行の停車駅にもなるので通勤はそこそこ捗る。明治43(1910)年に当駅が開業した当時、京阪電車が阪神の「香櫨園遊園地」に倣って「友呂岐村字郡」という元の地名から「香里」の字を当てたのが由来らしい。

京阪は一時期当地に「香里遊園地」を開園させたが、僅か2年ほどで隣の枚方に移転。それが現在の「ひらかたパーク」である。香里遊園地の跡地は宅地開発の計画地となり、それ以来大阪のベッドタウンとしての歴史を歩んできた。

駅前に降り立つとタワマンやら大型マンションやらが結構建っていてなかなかの発展具合を見せる香里園駅前。京橋を出るとごちゃごちゃした下町がダラダラ続く京阪電車の車窓風景もこのへんまで来てようやく郊外都市っぽい風景に変わる。

香里園は駅の西口と東口とで全然違いますよ

この香里園駅、駅の西口と東口では随分と街の雰囲気が違っている。東口は先にも触れた「香里団地」行きのバス乗り場があり、山手側の住宅地の住民が多くニュータウン的佇まいであるのに対し、西口は淀川低地に沿って広がる下町エリアである。交通安全祈願で有名な成田山大阪別院は東口の山手側。

そんな香里園駅前一等地にそびえる37階建てのタワーマンション「ザ・香里園タワー」。香里園住民羨望の最高峰タワマンというべき物件か。2010年完成だが中古物件の2LDK、78.5㎡の一室が4780万円で売り出されている。駅前で都心まで20分以内で着く場所で首都圏のタワマンはこんな値段では買えません。

タワマンなんかも建っててオシャレな街かと錯覚しそうになるが、香里園という街の正体は駅の西側を見れば一目瞭然である。居酒屋に怪しげなサロンとか、もう「いつもの大阪」的風景がのっけから見られるこの落差よ。

アウトローな気配漂う香里園駅西口

当初は優良住宅地として開発が始まったはずの香里園だが、駅の西側は寝屋川市のハザードマップでも示す通りに浸水危険度の高い低湿地帯。そんな場所にも続々と住宅街が立ち並び、駅前は胡散臭い歓楽街にもなっている。

昼間歩いている限りはどうという事もないが、かつて香里園は暴力団事務所が多い関係で発砲事件が起きたりする物騒なお土地柄だった。今も決して治安の良い街とは思えない。

香里園駅近くには未だに「暴力団事務所ですが、何か」的佇まいの一角が見られる件。本家の山口組から分裂し熾烈な抗争を繰り広げる「任侠山口組」の三次団体らしいんですけれども、犬も歩けばヤクザに当たる街、それが香里園なのでしょうか。

こんなどでかい駐車場付きのパチンコ屋までありまっせ…未だに殺伐でダークな空気が漂う香里園駅西口の歓楽街。出張族やまともな感覚のある人間が京阪沿線で住める街は枚方市や樟葉といった地域に限られ、特急電車とそれ以外で露骨に人種が振り分けられている。大阪下町耐性が無ければ寝屋川市に住むのは無理なのである。

「寝屋川中1殺害」の山田浩二被告が住んでいた街・香里園

そんな駅西口の一帯は寝屋川市香里新町と地名が付いており、駅前商店街の様相を呈している。ただの郊外のしょぼくれた街のそれかと思いきや、結構想像以上に高密度な飲食街となっている。

そもそもなぜ香里園に訪れたかというと、2015年夏に起きた「寝屋川市中1男女殺害事件」の容疑者として捕まった山田浩二被告(当時45歳)が、この香里新町にあるマンションに住んでいて、逮捕後にマスコミが当地に殺到していたのを目の当たりにしたからである。

山田被告が事件当時住んでいた香里新町の12階建てマンションの前には沢山の報道陣が詰めかけ、夜11時のニュースで生中継された時には近隣住民と思しき人間がわらわらとカメラの前に群がり、DQN丸出しのクソガキや小さな子連れの家族まで写り込んでは野次馬っぷりを晒していた。繰り返しますが、夜の11時ですよ?

ちょうど、マンションの階下のこの部分に大勢の野次馬が集まっていた。大阪ではこうした事件現場にわざわざ野次馬に来て、テレビカメラに向けて携帯片手に「オレオレ、テレビ付けてみ、オレ映ってるやろ?」とか言いながら友人にアピールするDQNが必ずいる。恐らく他の地方の人間ではとても考えられない感覚だろう。香里園住民のガラの悪さを証明するかのように、その当時のテレビ映像はキャプチャーされた挙げ句、ネット中に出回っている。

「マスコミの方 立入禁止」の注意書きがベタっと貼り付けられたマンションの玄関口。山田被告はこのマンションで実母と暮らしていて、事件を起こした当時も除染作業員として勤務していた福島県と当地を頻繁に往復していた。前科10犯以上とされる同被告は何度も苗字を変えている。

そんな事件の舞台となったマンションのすぐ向かいにある雑居ビルには「幸福の科学」がございますけれども、教祖のイタコ芸を持ってしてもこの街はどうしようもなさそうな気がしますよ。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。

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