毎年1月17日には、なるべく神戸の街を訪れることにしている。関西人であれば生涯忘れる事のできない「阪神・淡路大震災」という出来事、そしてたまたまその日を過ぎて生き延びている我々のような人間が普段疎かになりがちな“生”の実感を取り戻すためだけに、自然に足が神戸に向くわけである。思えば今年でちょうど30周年。あの震災を知らずに生まれてきた世代が三十路入りするという年月の経ちように、自らの老いも実感するわけだ。

さて、今回の街歩きも神戸市役所前・東遊園地からの始まりだ。毎年1月17日にこの場所で行われる「阪神・淡路大震災1・17のつどい」も今年は30年目という節目のこともあってか、いつもの年より来場者やマスコミの姿が多く目についた気がする。6,434人もの命が突然の大地震で失われたこと、長い人生の間で、思いも寄らない出来事でその生涯を閉じてしまう、そのような事は、誰にでも起こり得る。
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