【堺市東区】南海高野線の途中駅で堺東の次に栄えているらしい街「北野田」へ来たのだ

南大阪方面のベッドタウンへの足となっている「南海高野線」沿線の街を辿るレポートが相次いでおりますが、今度のネタもローカル感溢れる街となっております。その場所とは…

堺市東区に所在する「北野田駅」…どうもこの沿線では堺東駅に次いで発展している街らしい。快速急行以下の全車両が停車する主要駅の一つである。泉北高速鉄道線が分岐し、地下鉄御堂筋線の始発駅がある中百舌鳥のちょい先ですね。

北野田へ来たのだ

バカボンのパパでもないのに「北野田へ来たのだ」とくだらないギャグが思いついたそこの貴方。バカボンのパパ(41歳)より歳を食った中年以上のオッサンであるに違いない。そもそも当サイトの読者の年齢層も大抵そのくらいが中心のように思えるので、そのままのテンションで行きますけども、ええ。

こちら北野田という地域、大正時代に同駅が開業したばかりの頃、田園調布よろしく郊外の高級住宅街として開発された「大美野」と称する一画があるのだが、この事については後ほど詳しく触れる事にして…

駅のホームから見えるのはお下品な佇まいのパチンコ屋だったりするので「いつもの大阪」感に溢れていて高級住宅街の面影すらないというオチだ。この沿線で少しでもまともな住環境を求めるなら大阪狭山市から先の地域を目指さなくてはならない。

駅ホームに置かれたベンチの広告がやたらと渋いのが南海電鉄の特徴である。北野田駅に置かれている「羽車ソース・トマトケチャップ」の広告。関西ローカル臭キツすぎますが、和歌山県紀の川市に本社工場がある業者である。ほぼ南海線ユーザーにしか知られていなさそうだ。

さて、改札を出て駅前一帯をうろつき回る事にする。なかもず駅のように乗り換え駅ではない北野田駅だが、利用者は高野線沿線内でもニュータウン住民が暮らす金剛駅同様に多い。通行人の往来も頻繁である。

2000年代に再開発で生まれ変わった北野田駅前

これまで郊外の田舎臭い駅の一つに過ぎなかった北野田駅だが、駅の西側には2000年代になり再開発事業によって続々と真新しい商業施設やタワーマンションが建設され、駅前風景が一変している。立派なペデストリアンデッキで直結されていて見た目にはかなり近代的で良い感じに仕上がっている。

2005年に「アミナス北野田」、2007年に「ベルヒル北野田」が相次いで完成、堺市立東図書館および東文化会館等の公共施設をはじめ数々の商業施設や高層マンションで構成された複合施設が駅前に出来た事で、堺市東区における実質的な中心地域となっている。

さらに駅西口の大きなロータリーからは多数の路線バスも走っていて、周辺の鉄道不毛地域や泉北ニュータウン方面の足となっている。まあ、ここまで見た限りでは無難な郊外都市的な印象しか持ちませんけれども…

駅前には見ての通りの巨大な高層マンションもある。2004年築の「タワーズランド北野田」。3棟のタワーマンションが駅前一等地に立ち並ぶ。それなりに値が張るものと思いきや、4LDK100㎡超えの中古物件が3000万円を切っていて、サラリーマンでも手が届く。

再開発地区のモールにパチンコ屋が二軒もある街

北野田のランドマークとして君臨する駅前複合施設ベルヒル北野田内「ベルヒルモール」。パッと見だけでは小奇麗な今どきの施設でしかないが、ちょっと中の様子を見てみましょうね。

目につく大型テナントと言えばサンプラザというスーパーと、あとはダイソーがあるくらいで、ほかは再開発前から商売していたような個人商店もあれば、スナックだのカラオケラウンジといった地元の呑んだくれ御用達な店まである。もっぱら庶民派モールっすなあ。

地元のおばちゃんくらいしか買い物しそうにないオシャレ感ゼロな激安衣料店が北野田ファッションの最前線。あとはせいぜいダイエー北野田店にしまむらが入ってるくらいですか。それ以上を求めるならよその街に行きましょう。

挙句の果てには、一番良いポジションにパチンコ屋がデデーンと鎮座する始末。しかも低所得者層向けに貸玉1円、2円の低価格パチンコを推している。これが堺クオリティかい。しょうがないですね…まっさらな再開発ビルにパチンコ屋が二軒も入る街、それが北野田です。

駅寄りのアミナス北野田にもパチンコ屋がもう一軒…そう言えば隣の大阪狭山市は条例でパチンコ屋の出店が禁じられている関西でもかなり珍しい“文教都市”自治体である。同じくパチンコ禁止になっている芦屋市のすぐ隣の阪神深江駅周辺がパチンコ屋だらけになっているのと同じく、ここ北野田駅周辺もパチンコ・パチスロ屋が4軒もある(カリスト、123、ピールーツナイン、スロットファースト)のは、そうした需要に応えてのことだろうか。

そんなベルヒルモールには百舌鳥古墳群の世界遺産登録を目指す地元堺の銘菓「古墳焼き」とやらも売られているそうです。堺土産に如何でしょうか…って、地味すぎる。

しかし一方では堺市民にはお馴染みの地元ローカルな本屋「天牛堺書店」の店舗もあり、辛うじて本を読む知識層の受け皿となっているのがせめてもの救いか。ここは普通の本屋とは違って古本の扱いに長けていて、店先で古本を読み漁る客の姿が多く見られる。強い地元の本屋があるという時点で、下手な大阪市内よりはマシかも知れない。

駅前の再開発地区を外れて大美野寄りのところにあるダイエー北野田店も地元密着感半端ない佇まいである。買い物客もご老人の姿が目立つ。すぐ近所に高級住宅街があるとは信じられない客層ですけれども…再開発エリア以外はグダグダした下町感溢れる街並みが見られる北野田駅前からのレポ、長くなるのでまた次回。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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