【吹田市】悲惨なコースター死亡事故で35年余の歴史に幕を閉じた「エキスポランド」を偲ぶ

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もう一つ、エキスポランドで見逃してはならないものがあった。事故を起こした「風神雷神II」と双璧を成す、目玉のジェットコースターである「オロチ」がどうなっているかだ。吊り下げ型で、足が宙ぶらりんになる「インバーテッド・コースター」。

一見、客が来ないので今日は運転をやめているのかと思ったが、そんなことはなかった。

ガタンゴトンとオロチの車体がコース頂上に引き上げられていく。しばらくは自粛するのかと思ってたら全く違ってました。

そして急降下しながらグルグルと回りだす「オロチ」。2人だけだが、お客がしっかり乗っている。事故のこととか頭になくって、猛烈な絶叫マシーンマニアだったりしてね。

園内一周ライド「ビスタライナー」から見えるオロチのコース。まさに蛇のような鎌首形。

最後に、気になる「風神雷神II」の事故現場を見に行った。やはり事故現場付近は報道関係者が勢揃いしていた。お昼のニュースに向けて各局がスタンバイをしている最中に出くわした。ちなみに、事故現場の向かいにあるのは「ギャドラーの逆襲」。

ついでに、事故現場のまん前にある「ふれあい動物の森」。こちらは廃止となっている。

そして事故現場の真後ろにあるのが「ザ・ダーク 戦慄・呪いの館」。

リアル過ぎて、どう返答していいやらわかりません。

ドラキュラ伯爵の出番じゃないから、ここ。

問題の「風神雷神II」の乗り場だった所は、看板の類も全て外されがらんどうになってしまっていた。

もはやただの廃墟である。目の前には報道陣が20人くらい居た。

乗り場に付属していたお土産店やフードショップも全て廃止されていた。これらの建物やコースは、大阪府警の捜査が終了次第、全て撤去され、別のアトラクションの設置が計画されている。まさか「風神雷神III」じゃないだろうな。

以下、「風神雷神II」の事故現場。

コースはそのまま残され、事故直後に車体が停止した位置付近は全て白いシートに覆い被され、警察による捜査のために状況保全されているところだ。

現場周辺は柵が築かれ、外から見られない状態となっている。

だが、車軸が破断して脱線し始めた辺りの傷跡は、そのまま外部から丸見えになっている。

脱線して浮き上がった反対側の車体が鉄骨を引き裂いている姿が見て取れるだろう。よほど大きな力が掛かったものだと想像できる。そこに人の体が食い込むと、一発でアウトなのは言うまでもない。三ヶ月間の時間の長さが錆となって現れているのが見える。

園内一周ライド「ビスタライナー」が、この事故現場の真横を通る。ここから柵の内側の様子が分かる。

事故現場の真裏、柵に隠れた形でひっそりと慰霊碑が建立されている。改めて、事故の犠牲者に冥福を祈る。

その後のエキスポランドだが、衝撃的なジェットコースター事故のマイナスイメージの強さから客足は伸びず2007年12月10日から長期休園に入り、2009年2月に閉園、そのまま破産状態となった。その跡地は「ららぽーとEXPOCITY」に生まれ変わっている。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。
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