大阪市と言えば全国屈指の生活保護率の高さに加え、かつての放漫行政で莫大な税金を投じた上でのハコモノ乱開発、職員厚遇問題、度重なる同和行政の不祥事といった「負の遺産」を数多く抱える自治体でもあり、その爪痕が今も市内各所に誰も見向きもされないまま残されている。
そんな負の遺産の一つが大阪市の外れも外れ、東住吉区矢田の大和川に架かる「行基大橋」手前の一角に取り残されている。「ラスパOSAKA」と称していた巨大温泉施設だった建物だ。1999年3月、大阪市が126億円もの税金を投じて建設した施設で「大阪市立ゆとり健康創造館」というのが正式名称になっている。