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【また大阪か】恐怖!遊歩道に針金を張る殺人未遂事件の舞台!鶴見区「横堤」を歩く

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大阪という街では他地方の人間の想像に及ばないようなとんでもない事件が往々にして起きる。「大阪の常識は日本の非常識」とばかりだが、「住めば都」で順応してしまっているネイティブ大阪人はそのヤバさに鈍感になってしまうのが常である。

そんな非常識極まりない事件が大阪市鶴見区の「横堤」という街で起きた。路上に針金が張られていたという、なんとも気味の悪い事件である。

遊歩道に針金張られる けが人なしも殺人未遂容疑も視野に捜査 大阪・鶴見区 – 産経ニュース

そんな事件の舞台となった街、最寄り駅は長堀鶴見緑地線の横堤駅である。駅前一等地にでかいパチンコ屋があったりする所が安定の大阪クオリティなのだが、一応は鶴見区役所なんかもある行政上の中心地域である。京橋から地下鉄で6分、心斎橋からも20分ちょいあれば行ける。

この鶴見区、大阪市内24区中最も街の発展が遅かった地域で、1990年に「花の万博」が鶴見緑地で開催された当時に整備された地下鉄長堀鶴見緑地線の開通前までは鉄道駅からも遠く、長閑な田畑と町工場が連なる大阪市内屈指のド田舎エリアだった地域で、大阪の他の街と比べても街並みが割と新しい。今も鶴見緑地・花博記念公園にそびえる「いのちの塔」は鶴見区のランドマークタワーである。

鶴見緑地がある事で大阪市24区で人口一人あたりの公園面積が最も広いと、この地域の分譲マンションを売る業者の決まり文句になっているが、実際は町工場だらけで空気は宜しくない。かの「花の万博」のマスコットキャラクター「花ずきんちゃん」も中年以上の大阪人にはノスタルジー以外の何者でもないが、「花と緑いっぱいの鶴見区に人権の花を咲かせよう!」鶴見区人権啓発推進会からのお知らせでした。

鶴見区民を恐怖の底に叩き落とす「針金事件」

2017年8月21日、大阪市鶴見区横堤一丁目の路上で針金が巻かれ張られているのを通行人が発見、幸いにも怪我人は無かったものの、警察は殺人未遂事件として捜査していたが、その後の9月7日に府内在住のとある中学校3年生の男子生徒が「いたずら目的でやった」と自供、往来妨害容疑で書類送検されている。大阪には往々にして「絶対にやってはいけない事」が分からない頭のネジの外れたクソガキがいるのである。

その場所はイオンモール鶴見緑地にも近い、大阪市立横堤中学校のすぐ北側、府道8号線(鶴見通)との間に挟まれた所にある遊歩道である。

ちょうどこの場所のエアコン室外機と木の間に高さ70センチのところで針金が巻かれていたという。地元民による自転車の通行も頻繁にあって、事故の可能性は充分に考えられた。自転車でツッコむと派手にすっ転ぶし下手をすれば死ぬ恐れだってある。ベビーカーで子供を連れて歩けば子供の生命が危ないわけで、この事件は「殺人未遂罪」に相当する重罪である。

大阪市は見ての通り全体的に自転車使用率が高いわけであるが、鉄道駅が少なく交通インフラが後進的な鶴見区ではなおさら自転車ユーザーばかりで、この辺の住民はどこに行くにもチャリンコに乗って颯爽と駆け回るのが日常である。誰しもが今回の事件で「針金」の餌食になっていた可能性があった事を想像すると、空恐ろしくなるはずだ。

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実は大阪府内では年に一度のペースで道端に針金が巻かれる事件が多発している。ためしに「道路 針金」といったワードでグーグル検索してみれば、殆どの事件が大阪やその近隣ばかりで起きている。なぜ大阪でばかり針金事件が何度も起きるのか?大阪に腰を据えて住むという事は、それだけで大変な事なのである。

ところで鶴見区横堤という街には何があるのか

大阪市内でもとりわけ「若々しい街」とデベロッパーが推す鶴見区、そこに何があるかというとまずは「イオンモール鶴見緑地」である。今福鶴見・横堤両駅の中間地点にあるが、大阪市内には数少ない大型ショッピングモールの一つがこの場所にある。以前は確か「ダイヤモンドシティ」とか言ってた気がするが、その名称は今では消えている。

そんなイオンモールと花博記念公園を引き合いに出して某デベロッパーが子育て世代の住宅需要を当て込んで分譲マンションを絶賛建築中の図。こうして見ると環境良さげに思えてしまうがそれは罠だ。鶴見区も例に漏れず町工場と市営住宅ばかりの大阪クオリティである。大阪市内で環境のいいエリアなんてせいぜい上町台地の上か帝塚山周辺くらいしかないのだ。

例に漏れず鶴見区横堤も市営住宅だらけです

それでもさすがのイオンモール効果か、その周囲には真新しい戸建住宅も沢山立ち並んでいるかと思いきや、真新しい市営住宅もそびえている。2010年に建て直されたばかりの14階建て「大阪市営横堤北住宅」である。古いストリートビューを見ると、先の分譲マンション建設予定地には建て変わる前の老朽化した市営住宅の中層棟が並んでいた。

さらに地図を見回すと横堤駅周辺には市営住宅が山ほどある。横堤住宅、横堤第二住宅、鶴見第二住宅、鶴見北住宅、茨田南住宅、諸口西住宅、諸口住宅、諸口北住宅…とかなりの箇所に点在しているが、これらの多くが長堀鶴見緑地線開通前の古い時代から整備されたものである。

鶴見通沿いの店がどこもぶっ飛びすぎで酷い

横堤駅付近の鶴見通も片側二車線に幅の広い歩道が整備され、一見するとこざっぱりした印象を持つかも知れないが、よくよく観察すると大阪らしさが随所に現れている。

鶴見区ライフには欠かせない各種自転車を扱う「いきいきサイクル横堤店」のド派手で真っ黒な看板も地味にキテますね。ちょうど針金事件があった遊歩道の表にこの店があるんですが、昔のストリートビューを見ると時期毎にラーメン屋だったりレンタカー屋だったり全然違う店が入っている…

その自転車屋の数軒右隣にあるのも大阪市民の貧乏暮しには心強いリサイクルショップなのであるが、店の外観が既にジャマイカ風味で「Eco & Peace」と来られたら、もう何かをキメているとしか思えません。近々店自体が移転するらしいんですが…

店の看板にはレゲエの神様と称されるボブ・マーリー風のイラストが描かれているあたりもキマってます。移転先でもバッチリちゃっかりキメてそうで、安定の鶴見区クオリティです。

ビンボーな大阪市民には高級家具など買い揃える余裕もない訳で、横堤の鶴見通沿いには家具屋もしっかりアウトレット専門店があるのです。八尾と門真に店があるのは「ウンコちゃんの家具屋さん」ですが、あれもアウトレットだしな。で、こちらのdigこと八千代家具さんも何だか磁場が狂った感じになっている。

店の玄関横の壁に掲げられたイラストがまた大阪臭に溢れている。大阪弁丸出しの客と店主のゲンキンな駆け引き。「アキマヘン マケマヘン!!」アウトレットなので値引きはしませんという店側の意思表示か。

さらにその横に置かれているオレンジ色のディスカウント飲料自販機もビンボー臭さに華を添えている。500mlペットボトル茶が80円なのは安定の大阪企業・サンガリア製品でした。

どうでもいいですが、このディスカウント自販機業者はこちらの「たこ坊主」らしいです。大阪には激安飲料メーカーや激安自販機業者が数あれど、ここは初耳だな。それにしても全てが大阪的である。

横堤某所の市営住宅の片隅にあった、年季の入った犬糞看板が味わい深い。鶴見区って昭和49(1974)年に分区されるまでは城東区の一部だったんですが、これはそれ以後のものですね。鶴見区横堤にはまだツッコミどころのあるネタがあったので、とりあえず次回のレポに回す事にする。


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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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