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戦後70年、朝鮮人飯場の成れの果ての忘れ去られた不法占拠スラム「ウトロ51番地」の現在 (全2ページ)

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戦前の日本において、航空機工場の建設に多くの労働力を求めていた時代、京都府宇治市の現・陸上自衛隊大久保駐屯地の辺りにも、沢山の労働者が仕事を求め移住してきていた。その飯場の名残りが、現在の「宇治市伊勢田町ウトロ」である。関西の在日コリアン系不法占拠スラムとしては非常に名の知れた場所だが、改めてこの地区についておさらいしておきたい。

宇治市 伊勢田町ウトロ

ウトロ地区は近鉄京都線伊勢田駅から西に600メートル程の場所にある。道なりに歩くと何やら香ばしい看板群が立ち並ぶ家が現れ、なんじゃこりゃ、となる訳ですが、伊勢田町ウトロの内、当該地区は「ウトロ51番地」にあたり、他の地区は無関係な一般住宅地となっている。

航空写真で見るとこの通り。不良住宅が今なお残り、豪雨時には冠水するなど、地盤の状態も悪い土地だ。ところでウトロというカタカナ地名は知床にも同名のものがあるが、こちらは元々は「宇土口」(うとぐち)という小字名を誤読したものがそのまま定着した地名になっている。

宇治市 伊勢田町ウトロ

このウトロ51番地という土地ではこれまで在日韓国・朝鮮人を始めとする人権なんとか団体が闘争の舞台として色々ゴニョゴニョやってきたという事もあって、このような主張を繰り広げる看板が未だに置かれている。

宇治市 伊勢田町ウトロ

「オモニのうた」と題されたポエミーな看板の文言も、在日としてウトロ地区で生きてきた住民達によるものらしいが、ひたすら被害者的な立場で書かれた一心である。

宇治市 伊勢田町ウトロ

戦前の昭和17(1942)年、京都飛行場と隣接する航空機工場の建設工事に伴い、この地区に約2000人の労働者が集まり工事に従事していた。そのうちの約1300人が朝鮮人労働者であったと言われている。一部人権団体が主張する「強制徴用」という事はなく、多くの労働者が貧しさから仕事を求めて自主的に移住してきた人々である。

宇治市 伊勢田町ウトロ

それら家族が生活する飯場(宿泊場)は、終戦後進駐軍により祖国への帰国命令が彼らに下された後も、帰国後の生活を頼る筋もなかった労働者の多くが、そのまま地区に住み続ける事となり、土地は不法占拠状態、それが現在も続いているというのが、ウトロ地区の特徴である。住民の内訳は、飯場だった当時からの住民の子孫、その親類縁者、また戦後の移住組とに分かれている。

宇治市 伊勢田町ウトロ

「集落」の入口にある、住民の立ち退きに反対する香ばしい看板の数々も、初めて2007年に様子を見に来た当時とその後の2012年に再訪した時とではかなり内容も変わっていて、この毒々しいプロ市民臭溢れる看板群もいつの間にかマイルドなものに置き換えられていた。

宇治市 伊勢田町ウトロ

他の「在日」集落の問題とは異なり、ウトロ地区の土地はこれまで民間会社所有であり、私有地の不法占拠という形になる。昭和62(1987)年までは日産車体(旧・日本国際航空工業)が所有していたが、自称ウトロ地区自治会長を名乗る在日韓国人、平山桝夫こと許昌九(ホ・チャング)がこの土地を3億円で購入、後に自身が設立した「西日本殖産」という会社に4億4500万円で転売した。

宇治市 伊勢田町ウトロ

しかしこの西日本殖産というのも端から土地転がし目的の胡散臭い会社で、その後住民を相手に訴訟を起こし追い出しに掛かるが、結局この会社の役員である許昌九は巨額の売買差益を持ち逃げしてドロン。所在不明となる。それからの一連の流れは話が長くなるのでWikipediaでも読んで下さい。

宇治市 伊勢田町ウトロ

このようにハングルで訴えを書かれてもわかりませんが、自衛隊駐屯地に隣接するフェンスにも沢山の看板が掲げられていて、尋常ならぬ迫力を感じさせる。とどのつまりウトロ地区の問題は在日同士の土地トラブルに成り果てているんですが、日本が悪い、謝罪と補償を!というよく見かけるパターンな訳ですね。

宇治市 伊勢田町ウトロ

2014年現在、ウトロ問題に関心を持った韓国政府と支援団体による経済支援がウトロ地区に施され、それによってウトロ地区内の約6500平米の土地を住民側が西日本殖産から約5億円で購入、それを宇治市が無償で借り上げ、2棟60戸の公営住宅を建設するという方法で、戦後70年続いた泥沼の土地問題に終止符が打たれようとしている。

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DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
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