狭いようで広い鶴橋商店街の最も東端にあるのが、南北に長いアーケードを作る「鶴橋卸売市場」である。
ここを南へ行くと「アリラン食堂」や猪飼野御幸通商店街に続く道になっている。この市場の懐かしい雰囲気、大好物だ。
鶴橋の地名の由来は、もちろん鶴から来ている訳だが、こんな味な看板まであったりして、レトロマニア心をくすぐる要素がふんだんに盛り込まれている。
商店街を今度は南へ歩く。徐々に住宅街へと変わっていくのだが、やはりここはコリアタウン。帰化申請などの相談を承る法務行政事務所の看板が見られる。
そこを右へ曲がると、「鶴橋温泉」という随分レトロな面持ちの銭湯がどっしりとその場にある。昭和初期に建造されたアールデコ調のモダンな銭湯なり。
まだ営業時間ではなかったので中には入れなかった。残念。
さすが、戦災の被害が無かっただけあって、とんでもない築年数のボロアパートが所々に存在している。こういう所の家賃は目玉が飛び出る程安いらしい。風呂なし、トイレ・台所共同で1万円台から!というところもあるらしい。
もちろんそういう場所は例外なくニューカマー韓国人の下宿になっているケースも多いということだそうで、アパートにはハングルの注意書きなんかも見かけます。
そのままずーっと商店街を南に下っていきましょう。一見寂れて何もなさそうな感じがするが、決して期待は裏切らないのが鶴橋流。
こんな感じの雑貨店もあったり
こんな感じの、韓国茶専門店までございます。在日韓国人にとっては至れり尽くせりである。
夜ともなるとこれまたシブイ、鶴橋卸売市場。
「かねてつ坊や」の看板がまたまたシブイ。
というか、かねてつ坊やとばかり思っていたが、コイツは「てっちゃん」というれっきとした名前があるのだ。
関西圏ではおなじみ、カネテツデリカフーズのマスコットキャラである。