この記事を人に教える

工場萌え・大正区船町「中山製綱所」

この記事を人に教える

【キュレーションメディア等、他サイトへの記事中の文章・画像無断転載厳禁】

錆色の街 大正区船町・木津川大橋
大阪市大正区は明治時代の「大阪紡績」の時代から工場・港湾労働者が集まるブルーカラーの街として発展してきた。多くの沖縄からの出稼ぎ世帯が移住し、区の人口の4分の1が沖縄がルーツの「沖縄系大阪人」という特色を持った所である。
大正区の一番南端の「船町」は、中山製綱所や日立造船の巨大な工場がそびえる、重工業地帯。道路の両側に迫る巨大な配管と、時折煙突から炎を揚げる、中山製綱所の建物が見るものに凄まじいインパクトを与える。映画「ブラック・レイン」のロケ地としても使われたことがあるという、その場所にちょっと足を運んでみたくなりました。
大正区は電車の駅が区内にほとんど存在しない。まさしく区の入口となるJR・長堀鶴見緑地線の大正駅から、市バスによる移動となる。バス路線図で大正区の区間だけやたらぶっといのはその為だ。バスの「急行」があるのも大正区だけだ。バス路線と同じようにぶっとい、大正区の大動脈「大正通」をそのまま南下し、沖縄人密集地帯の平尾・南恩加島を過ぎて、大運橋交差点を南に下る。
懐かしい町並み
ここまでやってくると、辺りの風景は一気に懐かしくなる。昭和の時代から時が止まったままのような町並み。
「大船橋」を渡った先に、目指す風景がある。


大船橋の上から
船町
ここが映画の舞台にもなった中山製綱所の工場敷地のど真ん中を通る道だ。「ブラック・レイン」は1989年公開された、マイケルダグラス主演のアメリカ映画。ロケの大半が日本、それも大阪で行われ、出演した日本人俳優も多い。高倉健や松田優作が出演している。特に松田優作が癌に冒されながらも出演し、事実上遺作となった映画でもある。
配管萌え
中山製綱所
新木津川大橋
昔はこの道の先は行き止まりで工場関係者しか出入りのない場所だったが、1994年の「新木津川大橋」の開通で住之江区側へ抜ける道ができたので、交通量は多い。この辺の橋は大型船舶が通行する関係で橋の高さが半端ではない。大正区側からは地上から橋の本体まで三重螺旋を描いて登っていくことになる。
橋の三重螺旋
その螺旋を上まで登りきったところ。なかなか壮観である。このような構造の橋を地元民は通称「めがね橋」と呼ぶ。本来のめがね橋は木津川のもう少し上流にある「千本松大橋」のことを指す。この橋は「片めがね橋」。
工業地帯
この上から、大正区の工業地帯を眺めることができる。さすがに毎日の通勤通学にこんな場所を使うのは結構ハードなので、歩行者の利用は少ない。
橋のすぐ近くに大阪市営木津川渡船場があり、歩行者はそちらを利用している。が、本数はかなり少ないため利用には注意が必要。大阪市内に7ヶ所ある市営渡船場のうち、唯一建設局ではなく港湾局が管理している渡船だ。なぜかは知らん。
煙突から蒸気が
中山製鋼所の煙突からは常に大量の蒸気と時折炎が噴き出し、夜になればまた違った形で幻想的な風景を見せる。いわゆる「工場萌え」なマニアにとってこの場所は大阪の中でもかなり有名な場所らしい。
日本最大のアーチ橋
一見地味な存在の新木津川大橋だが、実は日本最大のアーチ橋でもある。橋の中央の305メートルの間がアーチ構造で荷重を支えている。ちなみに通行は無料です。
木津川
ちなみに淀川上流の京都府内を流れる「木津川」とは水系は同じだが、全く別の川である。
住之江区の木材置き場
新木津川大橋を渡りきるとそこは住之江区。こっちはこっちで、ミイラ遺体が発見された木材置き場があったりして、どちらにしても夜歩き回るのは怖い場所だ。

The following two tabs change content below.
DEEP案内シリーズ管理人。大阪ベイエリアの貧民窟育ち。独自のひん曲がった視点で街歩きを続けております。2008年より上京。関西に留まらず全国、海外に取材対象を薄く広く伸ばして来ました。2017年6月15日に単行本「『東京DEEP案内』が選ぶ 首都圏住みたくない街」(駒草出版)を全国発売。首都圏を中心に飛ぶような売り上げを記録し増刷決定。
タグクラウドから記事を探す
DEEP案内編集部のnote

知ってました?DEEP案内編集部のnote

ネット上で大っぴらにするのはちょっと憚られる内容の記事は「DEEP案内編集部のnote」で書く事もたまにございます。全て100円からの有料記事となっておりますので興味のある方のみご利用下さい。

この記事を人に教える

トップへ戻る